プライベートやビジネスシーンで新幹線を利用する人にとって、新幹線でWiMAXを利用できるかは気になるポイントですよね。

「新幹線内でWiMAXは問題なく使えるの?」
「路線によって通信状況は変わるの?」

など、WiMAXを新幹線で利用することについて疑問に感じている方は多いでしょう。

今回はそんな方のために、新幹線内でのWiMAXの接続状況や通信状況を安定させる方法など、ご紹介します。

この記事を読めば、新幹線でもWiMAXを快適に利用できる方法を知ることができるので、ぜひ読み進めてください。

WiMAXは新幹線でも利用できる!

WiMAXは新幹線でも利用できる!

まず結論から言うと、基本的にWiMAXは新幹線でも利用できます。

しかし新幹線という特殊な環境においては、以下3つのポイントを確認しておきましょう。

新幹線でWiMAXを利用時に知っておきたい3つのポイント
  • サービス提供は新幹線の駅まで
  • WiMAXエリア内であれば新幹線の中でも利用できる
  • 走行中は電波が不安定になる

このように新幹線の駅はもちろん、新幹線の中でもWiMAXのサービスエリア内なら使えます。

しかし走行中になると、電波が不安定なり、接続が途切れることも珍しくありません。

なぜ新幹線内になるとWiMAXは使いづらくなるのか?その詳しい説明については、次項で解説していきましょう。

新幹線内でWiMAXの速度が不安定になる3つの理由

ここからは、新幹線内でWiMAXが使いづらくなる理由を解説します。

抑えるべきポイントは全部で3つ。

新幹線内でWiMAXを使いたい方は、事前にチェックしてくださいね。

1. WiMAXのエリア圏外を通過する

WiMAXのエリア圏外を通過する

WiMAXは特定の基地局から電波を受信してインターネットに接続しています。

そのため基地局が設置されていない地域では、エリア圏内になるため電波を受信することができません。

通信ねこ
WiMAXの対応エリアは拡大しているけど、都市部から離れた山岳部は圏外になることが多いナリ。
通信男性
だから、いろんな場所を通過する新幹線は不安定になるのか。

WiMAXの対応エリアについ詳しくて知りたい人は、UQWiMAXの公式サイトを確認してみましょう。

2. 新幹線のスピードによって回線が安定しない

新幹線のスピードによって回線が安定しない

新幹線は、時速200~300kmのスピードで走行しています。

このスピード力で、いろんな地域をわずかな時間で通過するため、その通信環境の品質も落ちてしまうのです。

前述のように対応エリア・圏外エリアを高速で跨ぐと、瞬時の切り替えに対応できず、不安定になってしまう可能性が考えられます。

その結果、新幹線の走行中は電波が悪くなってしまうと感じるでしょう。

3. トンネルが多い場所は通信できない

トンネルが多い場所は通信できない

WiMAXの電波は、ビルやトンネルなど障害物に弱いといった特徴があります。

そのため新幹線がエリア圏内を走行していても、トンネルに入ってしまうと通信状況が不安定になったり、切れてしまうこともあるのです。

特に山が多い山岳部の地域では、トンネルが増えるので注意しましょう。

通信女性
トンネルが多い地域を走る新幹線内だと、WiMAXが使えないね。
通信ねこ
どうしてもWiMAXが使いたいときは、ハイスピードプラスエリアモードに切り替えると便利ナリ。
通信女性
ハイスピードプラスエリアモードってなに?
通信ねこ
WiMAXのオプション機能として搭載されている回線ナリよ。
 
WiMAX回線とau 4GLTE回線を併用して、障害物の多いトンネルや山岳部でも問題なく通信できるナリ!

ハイスピードプラスエリアモードについて詳しく気になる人は、下記の記事も合わせて読んでみてください。

いまさら聞けない!ハイスピードプラスエリアモードに切り替える3つの注意点

通信状況はエリアによって変わる!6種類の新幹線で徹底検証

前述のように、通信状況はエリアによって大きく変わります。

そこで実際に代表的な新幹線6種類のWiMAXの対応エリアについて、下記の表でまとめました。

区間 WiMAX対応エリア
東海道新幹線 東京駅~新大阪駅 全エリア対応
東北新幹線 東京駅~新青森駅 七戸十和田~新青森駅は圏外
上越新幹線 東京駅~新潟駅 上毛高原~越後湯沢は圏外
北陸新幹線 東京駅~新大阪駅
※金沢~高崎まで開通
新潟県~富山県は圏外
山陽新幹線 新大阪駅~博多駅 新尾道駅~広島駅間は圏外
九州新幹線 新青森駅 ~新函館北斗駅 新八千代駅~出水川駅は圏外

このように都市部を通る東海道新幹線では、WiMAXの対応エリア圏内になっています。

その他5つの新幹線については、WiMAXの基地局が設置されていない地域を通過するため、電波が受信できないエリアも出現します。

一部地域によっては新幹線内だけでなく、駅ホームでもエリア圏内になるケースも。

詳しくは、後述する「WiMAXがサービス提供している新幹線の駅を確認しよう」をチェックしてみてくださいね。

東海道新幹線が通る区間を4つに分けて速度チェック!

WiMAXサービス提供する新幹線の駅

東海道新幹線が通過するエリアは、基本的にすべての地域でWiMAXのエリア圏内になります。

そこで東海道新幹線の走行中に、車内でWiMAXを使うと速度はどれくらいなのか?各区で調査してみました。

上り(送信) 下り(受信)
東京駅~新横浜駅 約5Mbps 約30Mbps
新横浜駅~名古屋駅 約1.3Mbps 約8Mbps
名古屋駅~京都駅 約1.5Mbps 約18Mbps
京都駅~大阪駅 約3Mbps 約28Mbps

対応エリアであっても、区間ごとにバラつきが出ていることが分かりますね。

上記の回線速度は、実際にどれくらい使えるのか?目安となる使用例を下記で見ていきましょう。

  • 1Mbps…LINEやSNSなど利用できる
  • 3Mbps…YouTubeの低画質動画を視聴できる
  • 5Mbps…YouTubeの高画質動画を視聴できる

このように東海道新幹線の全区間で、LINEやSNSなどを問題なく利用できるでしょう。

トンネル区間を除けば、新幹線の走行中でも問題なくWiMAXを利用できます。

通信ねこ
京都駅~大阪駅以外の区間なら、YouTubeの高画質動画も視聴できるナリよ!

東海道線新幹線でトンネルが多い3つの区間もチェック!

WiMAX対応エリアの東海道新幹線でも、トンネルの多い区間になると通信状況も不安定になってしまいます。

実際に、トンネルが増える区間を見ていきましょう。

  • 小田原駅~三島駅
  • 静岡駅~浜松駅
  • 岐阜羽島駅~米原駅

上記3つの区間は、WiMAX対応エリアでも回線が途切れることがあります。

名古屋~新大阪区間に突入すると、トンネルが減るため回線も比較的安定してくるでしょう。

WiMAXがサービス提供している新幹線の駅を確認しよう

駅のホーム

WiMAXの通信サービスは、新幹線の走行エリアだけでなく、駅構内にも広がっています。

ここでは、新幹線の駅でWiMAXが使える場所を見ていきましょう。

東北新幹線 すべて対応
上越新幹線 東京駅~新潟駅(12駅)
北陸新幹線 東京駅~長野駅(11駅)

屋外からの電波が届きにくい駅改札内のコンコースやホームに基地局を設置しているため、快適にWiMAXを使うことができます。

安定した通信下で作業をしたいときは、新幹線発車前後に利用してみてくださいね。

新幹線でWiMAX使うなら「UQ-Wi-Fiプレミアム」がおすすめ

プラン名 月額基本料 初期費用 通信量
UQwifiプレミアム 無料

新幹線内でWiMAXの電波が不安定になったときに使えるのが、UQWiMAWが提供するオプションサービス「UQWi-Fiプレミアム」です。

こちらは※公衆無線LANサービスとなり、下記の3つの車両で利用できます。

  • 東海道新幹線…N00A/N700系(東京~新大阪間)
  • 常磐線特急…ひたち/ときわ
  • 都営地下鉄線…浅草線・三田線・新宿線・大江戸線

新幹線すべての公衆無線LANは使用できませんが、上記に該当する車両であればUQWi-Fiを利用できます。

通信ねこ
UQWiMAXなら、UQWi-Fiプレミアムが無料で使えるナリ!

無料の公衆無線LANサービスはUQWiMAXだけなので、ぜひ検討してみてくださいね。

※飲食店や交通機関などで利用できるWi-Fiスポット

ハイスピードプラスエリアモードで通信速度の安定も見込める

WiMAXのLTEオプション

WiMAXのオプション機能には、auの4GLTEを利用できる「ハイスピードプラスエリアモード」があります。

こちらはauのスマホやケータイと同じ通信回線を使うことで、WiMAX回線より広いエリアで、安定した速度のネットを利用できます。

実際に、4GLTE回線が使える新幹線エリアは以下の4つ。

  • 東海道新幹線
  • 山陽新幹線
  • 東北新幹線(いわて沼内駅~東京駅エリア)
  • 九州新幹線(博多駅~新鳥栖駅エリア)

このようにWiMAXでエリア圏内だった地域も、ハイスピードプラスエリアモードであれば接続可能になります。

新幹線をよく利用する・車内でネットを使った作業をするといった方にも便利なサービスとなっているため、ぜひ利用してみてくださいね。

ハイスピードプラスエリアモードに切り替える4つの手順!

ここからは、WiMAXの端末でハイスピードプラスエリアモードに切り替える方法を紹介します。

以下4つの操作を行うだけで、簡単に切り替えることが可能です。

4つの手順
  1. 各端末の通信モード画面を選択
  2. ハイスピード/ハイスピードプラスエリアにチェック
  3. 確認画面で「はいorOK」を選択
  4. ハイスピードエリアモードに切り替え完了

LTE回線を利用できるWiMAX端末は複数ありますが、どの機種でも操作は大きく変わりません。

そのため各端末の「通信モード画面」を開けば、簡単に設定できますよ。

またハイスピードプラスエリアモードに切り替えると、WiMAXのプラン内容によってオプション料金が発生します。

契約年数よってはLTEオプションが無料で利用できるプランもあるので、詳しくはUQWiMAXの公式サイトで確認してみてください。

まとめ

今回は、新幹線内のWiMAX接続状況や回線速度が不安定になる対処方法など、ご説明しました。

最後にもう一度、今記事の要点をおさらいすると

  • 基本的に、WiMAXは新幹線でも利用できる
  • 走行中は回線が不安定になる
  • 新幹線内でも接続を安定させるサービスもある

などの3つがあげられます。

「WiMAXが新幹線で使えるのか知りたい」
「新幹線内でも、接続状況を気にせずに快適なインターネットを楽しみたい」

と思っている方はこの記事を参考にしてみてくださいね。