WiMAX端末には、「ハイスピードプラスエリアモード」という切り替え機能があります。

こちらの機能について、

「ハイスピードプラスエリアモードって何?」
「勝手に切り替わることがある?」

など、さまざまな疑問を抱いている人がいます。

こうした疑問を抱く人に向けて、今回はハイスピードプラスエリアモードの基礎知識や切り替え時の注意点など、詳しく紹介します。

この記事を読めばハイスピードプラスエリアモードの賢い活用法を理解できるので、ぜひ参考にしてみてください。

3分でわかる!ハイスピードプラスエリアモードのおさらい

まずハイスピードエリアプラスモードとは、WiMAXとau4G LTEを併用した通信モードになります。

こちらの通信モードは、どういった特徴があるのか?下記3つを見ていきましょう。

  • 通信速度がはやい
  • どこでも通信状況が安定する
  • 月7GBの制限がある

このように2つの異なる回線を併用することで、WiMAX回線よりも快適なネット環境を実現することができるのです。

通信ねこ
ハイスピードプラスエリアは月7GBの制限があるナリ。
 
制限を超えると翌月まで解除されないから慎重に使うナリよ!

7GB制限について詳しく気になる方は、下記の記事も合わせてご覧ください。

WiMAXのLTEオプションはいらない?知らないと損する5つの特徴

ハイスピードプラスエリアモード「ON/OFF」の見分け方

ハイスピードプラスエリアモード「ON/OFF」の見分け方

ここではハイスピードプラスモードが「ON」になっている状態を確認していきましょう。

上記の図解をみて分かるように、WiMAX端末の画面右上には以下のようなマークがそれぞれ表示されます。

  • HS+A…「ハイスピードプラスエリアモード」
  • HS…「ハイスピードプラスモード」

それぞれのマークは、WiMAXの通信モードを示しています。

通信ねこ
マークがON/OFFをチェックするカギになるから、覚えておくナリよ。

詳しい切り替え手順については、後述する「ハイスピードプラスエリアモードを解除する4つの手順」を確認してみましょう。

「ハイスピードプラスエリアとハイスピード」の違い4つ

「ハイスピードプラスエリアとハイスピード」の違い

ここではWiMAX端末に搭載される2種類の通信モードについて、4つの違いを解説していきましょう。

それぞれの違いを理解することで、ハイスピードプラスエリアモードを賢く使うポイントになるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1. 通信速度に違いがある

「ハイピードエリアモード」と「ハイスピードプラスエリアモード」の違いとしてあげられるのは、通信速度です。

なぜ通信速度に違いが出るのか?その理由は回線の種類がポイントになります。

実際に、通信モード2種類の回線と最大速度を見ていきましょう。

ハイスピードモード ハイスピード
プラスエリアモード
回線 WiMAX WiMAX +au 4G LTE
速度 下り 最大220Mbps 下り 最大440Mbps

このようにハイスピードプラスエリアモードになると2つの回線を併用しているので、その分通信速度がはやくなります。

WiMAXの超高速通信を利用する場合はハイスピードプラスエリアモードの利用が前提なります。

2. 障害物がある場所での通信状況に差が出る

WiMAXの通信障害

冒頭で説明のように、ハイスピードプラスエリアモードはどこでも比較的安定した通信状態を維持できます。

しかしハイスピードモードは、以下の状況になると通信不安定になることも。

  • ビルなどの障害物
  • 山岳部
  • 地下エリア

このような状況で、各通信モードの安定性に差がでると言えるでしょう。

通信女性
どうしてWiMAXは障害物に弱いの?
通信ねこ
WiMAXの電波は高周波ナリ。
 
だから直接的な速度に強い分、障害物を避けるのは苦手ナリよ。

au 4GLTEは低周波のため、害物などをすり抜けやすくなります。

こうした理由により、ハイスピードプラスエリアモードはどんな場所でも安定した通信環境を見込めると言えるでしょう。

3. 対応しているエリアの広さが異なる

ハイスピードプラスの対応エリア

上記のマップは、それぞれの通信モードが対応しているエリアを示したもの。

次のように色が塗りつぶされている部分は、それぞれのインターネット回線が使用できます。

  • オレンジ色…au4GLTE(ハイスピードプラスエリア)
  • ピンク色…WiMAX回線(ハイスピードエリア)

このように札幌地方を例に確認すると、それぞれ対応エリアの拡大範囲に差が出ることが分りますね。

通信ねこ
WiMAXの対応エリアは拡大してるけど、山岳部の多い地方では弱いナリ。
通信男性
だから地方に行くほど、こうやって分かりやすい差が出るんだね。

4. 通信容量が大幅に変わる

2種類の通信モードは、使用できる通信容量が大きく違います。

実際に、それぞれ使用できるデータ通信量を下記の表で比較していきましょう。

ハイスピードモード 3日で10GB※
ハイスピードプラスエリアモード 月/7GB
※ギガ放題プランの通信容量

ハイスピードモードはギガ放題プラン(3日で10GB)など、実質無制限で使用できるプランも用意されています。

しかしハイスピードプラスエリアモードは、一律「月7GB」しか使用できません。

ハイスピードモードと同じ感覚でハイスピードプラスエリアモードを使用すると、あっという間に通信制限がかかってしまうので注意しましょう。

【注目】ハイスピードプラスモードに切り替える3つの注意点

ハイスピードプラスモードに切り替える3つの注意点

前述で触れたように、ハイスピードプラスエリアモードは月7GB制限があります。

こちらの特徴をふまえた上で、ここでは切り替え時に確認しておくべき3つの注意点について説明していきましょう。

1. 7GBの通信容量制限がある

冒頭で説明したように、ハイスピードプラスエリアモードは1ヵ月間で7GBしか使用できません。

ここで7GB制限を超えると、2種類の通信モードが同時に速度制限されます。

ハイスピードプラスエリアモードはWiMAX回線とau 4GLTE回線を併用しているため、2つの回線速度に影響を及ぼしてしまうのです。

このように2種類の通信モードどちらか一つでも制限がかかると、両方の速度が遅くなります。

通信ねこ
本当に必要な場面のみ、ハイスピードプラスエリアモードに切り替えることが大事ナリ!

2. プランによって1回の切り替えで「月/1,005円」発生

ハイスピードプラスエリアモードを使用すると、プラン内容によってはオプション料金として「月1,005円(税抜)」がかかります。

1回でも切り替えONにすると、その月にオプション料金が発生するので注意しましょう。

実際、WiMAX端末でハイスピードプラスエリアモードに切り替える際は以下のような注意事項も登場します。

ハイスピードプラスエリアモードの注意画面

オプション料金は月単位で発生するので、1回切り替えるごとに「1,005円」が発生するわけではないので安心しましょう。

通信ねこ
中には、タダでハイスピードプラスエリアを使えるプランもあるナリ!

詳しくは「WiMAXの3年契約ならハイスピードプラスエリアモードの利用が無料」を確認してみてください。

3. 7GB制限を超えると128kpbsの低速度になる

実際にハイスピードプラスエリアモードの7GBを超えると、その月は速度制限がかかります。

制限後のスピードは最大128kbpsとなり、普段使いのネットでもストレスを感じるほど遅くなります。

たとえばYouTubeなどの動画サイトやInstagramといった画像の多いSNSになると、読み込み時間に数秒かかるためスムーズに楽しむことができません。

通信ねこ
制限解除は翌月まで待たなきゃいけないから、要注意ナリよ!

ハイスピードプラスエリアモードの制限解除は「翌月1日」から

ハイスピードプラスエリアモードの7GB使用量を越えると、その月はずっと速度制限の対象になります。

そのため制限が解除される、「翌月の1日」まで待たなくてはなりません。

またキャリアが提供するスマホのように、データ量を追加で購入することができないので、その月はずっと低速回線での利用になります。

通信制限になってしまうと、WiMAXを導入する意味もなくなってしまいます。

小まめな切り替えを心掛けるほか、端末に搭載されている「自動切り替え機能」なども活用していきましょう。

詳しくは、後述する「ハイスピードプラスエリアモードは「自動切替え機能」が便利」をご覧ください。

ハイスピードプラスエリアモードを解除する4つの手順

ハイスピードプラスエリアモードに切り替わったとき、その解除方法が分からないという人もいるでしょう。

ここではWiMAX端末の「W05」を例に、OFFに切り替える4つの手順を解説します。

その他端末でもハイスピードプラスエリアモードを切り替え操作は大きく変わらないので、ぜひ参考にしてください。

1. 設定画面から通信モード設定を選択する

設定画面から通信モード設定を選択する

まず冒頭で説明のように、ハイスピードプラスエリアモードは「HS+A」の表示がONに切り替わっているサインです。

そしてWiMAXを起動すると、ホーム画面に各種設定項目が出てきます。

この中にある「通信モード設定」をタップすると、ハイスピードプラスエリアorハイスピードエリアの切り替え画面に移行します。

2. 通信モード設定の画面で「ハイスピード」をタップする

通信モード設定の画面で「ハイスピード」をタップする

通信モード設定を表示すると、上記の画面が登場します。

ここでハイスピードプラスモードをOFFに切り替えるときは、「ハイピード」の文字をタップして選択しましょう。

ハイスピードとは、WiMAX回線のみを利用した通信モードになります。

3. 通信モード設定のチェックマークを選択

通信モード設定のチェックマークを選択

ハイスピードの文字をタップしただけでは、OFFに切り替えることができません。

そのためハイスピードを選択した状態で、画面上に表示されている通信モード設定のチェックマークをタップしましょう。

この手順を踏むことで、ハイスピードモードの切り替え確定に進みます。

4. 「設定内容の適用中」画面になり設定完了

「設定内容の適用中」画面になり設定完了

チェックマークをタップしたあとは、「設定内容の適用中…」といった説明があらわれます。

読み込みマークが登場し、通信モードを実際に切り替えているサインです。

その後、先ほど登場した各種設定画面に切り替わり、画面上部のマークが「HS(ハイスピードモード)」に切り替わっていることを確認しましょう。

これでハイスピードプラスエリアモードをOFFに切り替え完了になります。

ハイスピードプラスエリアモードをONにする方法

ハイスピードプラスエリアモード切替え

ハイスピードプラスエリアモードをONにする操作方法も、簡単におさらいしていきます。

上記の図解で分かるように、切り替え操作の手順はOFFに切り替える手順と同じ。

実際に、その手順は以下のようになります。

接続手順
  1. 通信設定モードを選択
  2. ハイスピードプラスの項目を選択
  3. 注意画面でOKを選択し完了

このように基本的な操作手順は、ON・OFFで大きく変わりません。

唯一違う点として、最後に追加料金の発生を警告する画面が表示されます。

通信ねこ
「いつの間にか切り替わってた!」なんてことのないように、注意事項をしっかりチェックするナリよ。

勝手に切り替わるときは「画面のロック」を活用する

WiMAXを利用するユーザーの中には、上記のように「ハイスピードプラスエリアに勝手に切り替わる」といった声も。

しかし通信モードの切り替えは手動なので、勝手に切り替わるシステムはありません。

通信女性
結局、何が原因で勝手に切り替わるの?
通信ねこ
バッグやポケットの中にWiMAXを入れたとき、タッチパネルが勝手に反応することがあるナリ。
 
これが主な原因ナリね。
通信女性
そうなんだ。何かいい対策方法はないの…?
通信ねこ
簡単ナリ!
 
端末を画面ロックすれば、誤操作を防げるナリ!
通信男性
画面ロックはパスコード入力だし、そうそう解除されないから確かに安心だ。

「自動切替え機能」で誤操作を回避できる

「自動切替え機能」で誤操作を回避できる

2019年1月に発売されたWiMAXの最新モバイルルーター「Speed Wi-Fi NEXT W06」以降、自動切り替え機能が搭載されています。

こちらの機能は、あらかじめ設定したデータ量に達するとハイスピードプラスエリアモードからハイスピードモードに自動で切り替えをしてくれます。

そのため以下のような場面でも、活躍することができるでしょう。

「ハイスピードプラスをOFFに切り替え忘れた…」
「制限が気になるから、こまめにデータ残量を確認している」

通信ねこ
データ通信量も自分で管理できるから、使って損なしの機能ナリ。

これで安心!「自動切替え機能」を搭載するWiMAX端末3種類

ここでは実際に、「自動切り替え機能」を搭載する端末3種類を紹介します。

いろいろ種類があって、どの端末を選べばいいか分からないと悩んでいるという人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1. Speed Wi-Fi NEXT W06

W06

製品名 Speed Wi-Fi NEXT W06
重さ 約125g
カラー
  • ブラック×ブルー
  • ホワイト×シルバー

下り最大1.2Gbpsに対応する「Speed Wi-Fi NEXT W06」。

データ容量の大きい高画質動画も、コマ切れすることなく視聴できます。

さらにハイモードアンテナ搭載で、気になるバッテリー容量も連続通信で約11.4時間を維持できる優れものです。

通信速度にこだわって選ぶなら、ぜひSpeed Wi-Fi NEXT W06を選んでみましょう。

2. Speed Wi-Fi NEXT WX05

WX05

製品名 Speed Wi-Fi NEXT WX05
重さ 約128g
カラー
  • ソニックレッド
  • ピュアホワイト

NECが開発する安心の国産モバイルルーター「Speed Wi-Fi NEXT WX05」。

WX05は連続通信で約14時間稼働できるため、WiMAX端末の中で最も長いバッテリー持ちを実現できます。

さらに、通信不安定な場所でも速度を20%改善できるWiMAXパワー機能搭載で、どこでも快適なネットを実現できるでしょう。

「モバイルルーターは、バッテリーの持ちが大事!」という方人に、ぴったりの端末です。

3. Speed Wi-Fi NEXT W05

W05

製品名 Speed Wi-Fi NEXT W05
重さ 約131g
カラー
  • ブラック×ライム
  • ホワイト×シルバー

スタイリッシュなフォルムとハイセンスなカラーが魅力的の「Speed Wi-Fi NEXT W05」。

こちらの端末は各種モバイルルーターの中で一番の薄さを誇るため、持ち運びにも便利なデザインです。

さらに通信速度はW06に次いで高速となる、最大785Mbpsを実現できます。

機能性はもちろん、デザイン性にもこだわって端末を選びたい人はぜひ手に取ってみてくださいね。

年契約ならハイスピードプラスエリアモードが無料

前述のとおり、ハイスピードプラスエリアモードは月額1,005円の使用料がかかります。

しかし3年契約のプランにすると、無料で利用OK。

実際に、ギガ放題プランの2年契約・3年のプラン料金を下記の表で比較していきましょう。

ギガ放題プラン
契約年数 2年 3年
月額 4,380円
ハイスピードプラスエリア
使用料
1,005円
※使用した月のみ
無料
※表示価格はすべて税抜

このように、どちらのプランも月額基本料は一律4,380円です。

3年契約にするだけでハイスピードプラスエリアも無料で利用できるので、見逃せないプランと言えるでしょう。

  • WiMAXの対応エリア外によく出向く
  • 地下やビル街などを利用する
  • どんな状況でも快適なネット環境を求める

といった方は、ぜひWiMAXのギガ放題3年プランに契約してみましょう。

さらに、いま契約すると最大13,000円のキャッシュバックキャンペーンも行っています。

WiMAXを検討している人は、この機会にぜひ申込してみましょう。

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実際に手に取ってみないと分からない部分もしっかり確認できますよ。

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まとめ

今回はハイスピードプラスエリアモードの特徴やハイスピードモードとの違い、切り替えの注意点など、ご紹介しました。

最後にもう一度、今記事の要点をおさらいすると

  • ハイスピードプラスエリアモードは2つの回線を併用
  • 勝手に切り替わるときは端末の画面ロックで回避
  • 「自動切り替え機能」搭載の端末なら速度制限も管理できる

などの3つが挙げられます。

「良いところだけでなく、注意すべきところも知っておきたい」
「実際の操作方法を確かめたい」

と思っている方は、この記事を参考にしてみてくださいね。