糖尿病は、食の欧米化や運動をする機会が少なくなったことで日本でも罹患する人が増えてきている生活習慣病のひとつです。
もし糖尿病になってしまったのであれば、食事療法など生活習慣を改めることが大切です。
糖尿病の方が注意すべき季節として、年末年始があります。
この時期、どうしても食べ過ぎや飲み過ぎなどによって、栄養バランスが崩れやすくなってしまうからです。
特に年始は、おせち料理からスタートする人も多いはずです。
そこでおせち料理を食べるにあたって、注意すべきポイントや糖尿病の方でも安心して食べられるおすすめの通販おせちを3つ紹介します。
このポイントに気をつけて新しい年のはじまりを健康に過ごしましょう。
糖尿病患者の方がおせち料理を食べるときに気を遣うべき6つの食べ物
最初に糖尿病の方がおせち料理を食べる時に注意しなければならない食べ物や食べ方は以下6つです。
- 「おもち」の食べ過ぎに注意
- 「雑煮」には落とし穴がある
- 「鍋料理」で調節する
- 糖分が多いおかずは避ける
- 汁物は飲まないようにする
- 野菜をしっかり取る
それでは、上記した点について詳しく解説していきます。
1. おもちの食べ過ぎに注意
正月になると、おもちを食べる機会が多くなります。
あんこもちやあべかわもち、さらには雑煮の中にもお持ちが入っています。
おもち35gは小サイズ1個分に相当します。
この大きさでも、ごはん半杯、食パン半分に相当するのです。
いくつも食べてしまうと、知らず知らずのうちにカロリーオーバーということにもなりかねないので注意しないといけません。
2. 雑煮には落とし穴がある
雑煮の問題点として、簡単にカロリー計算できないことが挙げられます。
皆さんの家庭の雑煮をイメージしてみてください。
いろいろな食材が雑多に入っていませんか?
特に地方によっては、鶏肉やブリ、サケ、エビなどの豪華な食材がふんだんに入っている所もあります。
このような食材がたくさん入っていると、カロリーオーバーしてしまう恐れもあります。
3. 鍋料理で調節する
おせち料理を見てみると、栄養バランスが若干偏っている傾向があります。
特に野菜類や乳製品が不足しやすく、肉や魚、加工品の割合が多くなります。
そこでおせち料理は朝食に食べられることが多いでしょうから、夕食は鍋料理にしてみることです。
鍋であれば、野菜類もしっかりと摂取できバランスのとれた食生活が送れます。
4. 「黒豆」「だて巻き」…糖分が多い食材を避ける
市販の商品だと、結構糖分が多く含まれているものもあるからです。
たとえば、「黒豆」や「だて巻き」、「甘露煮」の場合市販だとどうしても糖分が多くなりがちです。
ですからできる範囲でいいので、手作りにして糖分のコントロールを行ってください。
しかし糖分を単純に控えめにしてしまうと、味気ない料理になってしまいます。
そういう場合は人工甘味料などを使って、糖分控えめながら味も楽しめるような料理を考えていくとよいでしょう。
5. 汁物の汁は飲まないようにする
また汁物を食べるときには、汁までは飲まないようにしてください。
汁には脂質や塩分が多く含まれている傾向があります。
汁をすべて飲み干すか残すかだけでも、結構摂取する脂質や塩分の量に違いが出ます。
また塩分を使っておせち料理を提供する際には、だしを使ってうす味に仕上げるなど塩分をできるだけ少なくすることも大事です。
6. タンパク質に偏りがちなおせち料理は野菜を取ることも強く意識する
かまぼこやカズノコ、黒豆といった感じでおせち料理は、たんぱく質に偏ってしまう傾向が見られます。
そこで野菜などほかの栄養分もしっかりと摂取できるように、意識してください。
もしおせちでは難しいのであれば、ほかの食事でフォローするなどの対策が大事です。
【2023年正月版】糖尿病の健康に配慮したおせち料理おすすめ3選
おせち料理の宅配サービスもかなり広く浸透してきていて、利用している人も増えています。
おせち料理の宅配サービスの中には、糖尿病の方でも安心して食べられるようなおせち料理を提供している所も多くあります。
ここでは、中でもおすすめの3つのおせち通販を紹介していきます。
1. トオカツフーズ・健康三彩シリーズのおせち料理
トオカツフーズ・健康三彩シリーズはヘルシーな料理にこだわりがあります。
ヘルシーな料理にこだわっていて、糖尿病の方でも安心して食べられるおせち料理の提供をしています。
累計で数百万食の販売実績
トオカツフーズの強みは、今までの実績にあります。
老舗のお節料理のメーカーとして実績も高く、今までに累計で数百万食の販売実績を持っています。
食材の質をとことん追求
これだけ多くの人に愛されてきたのは、食への高い追及にあります。
たとえば、お節料理に含まれている煮ものには、京料理のベースになる利尻昆布のだしを使っています。
京都の軟水との相性のいいことで知られていて、昆布表面にあるうまみを最大限に引き出してくれています。
安全性にも配慮
また安全性も高いハードルを設定して、徹底した検査を実施しています。
ロットごとに製品の細菌検査を実施して、問題ないと確認された段階で出荷しています。
食べられない無駄な飾りつけは使わずに、効率的に美しく盛り付けている所も人気の理由です。
公式サイト:https://www.kenkosansai.net/
2. オイシックスのおせち
もしヘルシーで糖尿病の人でも安心して食べられる出来合いのおせち料理を探しているのであれば、おいしっくすのおせちがおすすめです。
おいしっくすのおせちは、ヘルシーさにこだわったおせち料理を提供しています。
調味料一つとっても、糖尿病の方でも安心して食べられるようなものを使っています。
糖尿病の方は、砂糖の大量に使われた料理はなるべく食べるべきではありません。
そこでおいしっくすのおせちでは、羅漢果と呼ばれる甘味料を砂糖の代わりに使っています。
羅漢果のいい所は、ノンカロリーであるところです。
しかも甘みを感じられるので、料理に不満を感じることなくヘルシーに食べられます。
糖尿病の方の中で、高血圧症も患っている人は多いはずです。そこで減塩ということにも注意を払って、おせち選びをする必要があります。
おいしっくすのおせちは、使われている醤油に関しても減塩タイプです。
煮物やあえ物に減塩タイプを使っているので、塩分を気にすることなく味わえます。
公式サイト:https://www.oisix.com/
3. 匠本舗のおせち
糖尿病を患っている家庭では、おせち料理をどうすればいいかで頭を悩ませている人は、匠本舗の料亭おせちもチェックしてみてください。
匠本舗の料亭おせちは、有名料亭が監修をしたおせち料理をいくつも提供しています。
まさに味のプロの責任の下で提供されているおせちなので、味に外れなしといっても過言ではありません。
おいしいのはありがたいけれども、糖尿病で食事療法をしている人は食べられないのではないかと思っている人もいるはずです。
匠本舗の料亭おせちの中には、糖尿病の方でも安心しておせち量が食べられるような配慮のなされている商品もあります。
たとえば、塩分や糖分控えめの調味料を使って、料理を提供している商品もあります。
甘味料も砂糖ではなく、自然由来のものを使うことで糖分を抑えるなどの工夫をしている所も見られます。
匠本舗の料亭おせちの中には、京都の老舗の料亭が監修している商品もあり、薄味の京料理ベースで作られたおせち料理であれば、塩分も糖分もさほど高くないので安心して糖尿病の方でも食せるはずです。
有名な老舗料亭の提供するおせち料理といわれると、それなりに値段がするのではないかと思っている人もいるはずです。
しかしそれほど高額ではない所も、匠本舗の料亭おせちの魅力なのです。
公式サイト:https://skynet-c.jp/
糖尿病の食事療法をする際におさえるべき6つのポイント
糖尿病に罹患してしまうと、食事療法によって血糖値を適正な値で維持することが何よりも大事になります。
糖尿病の食事療法は、いろいろと気を付けるべきことがあります。
その中でも基本的なこととして6点紹介するので、まずは押さえておいてください。
ポイント① バランスのいい食生活を心がける
1つ目のポイントは、バランスのいい食生活を心がけることです。
糖尿病の食事療法というと、糖質を含む料理を少なくして、とにかくカロリー制限をするものと思っている人もいます。
しかし糖質を極端に少なくしてしまうのも考え物です。
糖分は私たちのエネルギー源になるものなので、適量であれば糖尿病の人も摂取する必要はあります。
大事なことは、すべての栄養分を適量摂取する、栄養バランスのとれた食事を心がけることです。
ビタミンやミネラル、食物繊維のような必要な栄養分をしっかりと摂取できて、かつ一定のカロリー量を抑えるレシピは何かを考える必要があります。
ポイント② 1日3食きちんと食べる
2つ目のポイントは、1日3食きちんと食べることが重要です。
食事療法は食事制限とイコールでは必ずしもありません。
食べなければいいと考えている人もいるようですが、その考え方は間違っています。
そして1日3食未満の少ない食事回数だと、いわゆるドカ食いになってしまいます。
ドカ食いをすると、血糖値の急激な上昇を招くので朝昼晩と3食きっちりと食べることが大事です。
ポイント③ ゆっくり食事を摂る
私たちが食事をして満腹と感じるのは、脳にある満腹中枢が刺激を受けるからです。
この満腹中枢が刺激を受けるのは、食事をしてから15分後といわれています。
ですから時間をかけてゆっくりと食事をすれば、少ない量でも満腹になれます。
少量で食事を済ませられれば、血糖値の急激な上昇も妨げられます。
しかも満腹中枢が刺激を受けているので、ストレスを感じることも少なくなります。
ポイント④ アルコールやスイーツの摂取は控えめにする
最後のポイントは、アルコールやスイーツの摂取は控えめにすることです。
いずれも糖分を多く含みますので、血糖値の急激な上昇を招き、血糖のコントロールが難しくなってしまいます。
ですから、なるべく甘いものやアルコールは摂取しないことが大事です。
ポイント⑤ 減塩も大事
糖尿病の基本的な治療は食事療法であるということは、知っている人も多いはずです。
糖尿病というと、糖質の過剰な摂取をしなければいいというイメージを持っている人も多いです。
しかし実際には、トータルで見て栄養バランスのとれた食生活を続けていかないといけないのです。
特にその中でも、塩分控えめの食事を意識することが重要です。
糖尿病と減塩といわれると、関連性は薄いようなイメージを持つ人も少なくありません。
しかし塩分多めの食事を糖尿病の方が続けると、新たなリスクを生み出します。
高血圧に陥りやすくなるので注意を
糖尿病には、合併症を引き起こすリスクのあることに留意する必要があるからです。
塩分を日常の食事で過剰に摂取していると、高血圧になりやすくなります。
高血圧症を放置していると、動脈硬化がどんどん進行してしまいます。
その結果、糖尿病の合併症を引き起こすリスクが高くなるのです。
糖分にしても塩分にしても、過剰に摂取をした後喉が渇くという症状を経験したことはありませんか?
塩分でも糖分でも体に過剰に溜まると、それを薄めようとする働きが起こります。それがのどの渇きであり、水分を補給することで薄めようとしているわけです。
水分を大量に補給すると、血液の量が増えます。血管を流れる血液量が増えるので、高血圧に陥りやすいのです。
糖尿病の方は、よく喉が渇くといわれているので高血圧の状況になりやすいのです。
血圧チェックする習慣を身につけよう
糖尿病の人は血糖値だけでなく、血圧も日常生活の中でチェックする習慣をつけるべきです。
血圧は130/85mmHgが理想の値といわれています。
この血圧に近づけるように、減塩の食生活を意識して続けていくことです。
ポイント⑥ 食物繊維の多いものを先に食べる
最後のポイントは、食物繊維の多いものを先に食べてしまうという方法です。
野菜に多く含まれる成分で、食物繊維を先に食べると、まず胃が膨らむので少ない量でも満腹感を得やすくなります。
また糖の吸収ペースを緩やかにするので、血糖値の急激な上昇も防げます。
食事の内容だけでなく食べ方も見直して健康な食生活をおくりましょう。
糖尿病患者に有効なエネルギーコントロールの基本を理解しよう
糖尿病の患者の方は、特に後天的に罹患してしまった人を見てみると暴飲暴食を続けてきたことが原因と考えられるケースが多いです。
そこで糖尿病の治療をするにあたって、食事療法の指導が行われます。
食事療法のアプローチにはいろいろとあって、エネルギーコントロールもその中の一つです。
食事をとることでエネルギーを摂取するのですが、1日の総エネルギー量を調節する食事療法の一種です。
病人食の目安といわれているのは、
- 男性:1600~2400キロカロリー
- 女性:1300~2400キロカロリー
の摂取といわれています。
このくらいのエネルギー摂取になるように、食事をコントロールする手法を指します。
ただしエネルギーの量さえ調節できれば、後は何も気にしなくてもいいというわけではもちろんありません。
栄養分のバランスがきちんととれていないと、糖尿病の食事療法としては不十分です。
たんぱく質や脂質、炭水化物の三大栄養素をはじめとして、ビタミンやミネラルもまんべんなく摂取できるような献立を考える必要があります。
脂質や炭水化物というと、糖尿病にとって良くない成分というイメージを持つ人も少なくありません。
このため、極力脂質や炭水化物を摂取すべきではないと思い込んでいる人も多いです。
過剰摂取はもちろんいけませんが、脂質も炭水化物も私たちが生きていくうえで欠かせないエネルギー源でもあります。
ですから適量の摂取は重要です。
糖尿病にかかっている人は、高血圧症も罹患している傾向が見られます。
もし高血圧症にかかっているのであれば、エネルギーコントロールの一環としてナトリウム制限もしていきます。
ちょっと食材を工夫するだけでも糖尿病以外の人にもおいしい料理は作れる
糖尿病にかかってしまって、食事療法をする必要があるといわれるとがっくりする患者は多いです。
なぜかというと、糖尿病の食事療法というと
「味気ない…」
「薄い…」
「おいしくない料理…」
というのイメージがあるからです。
確かに糖分や塩分の多い食事は控えるように言われるので、薄味の料理が中心になります。
しかし最近の食事療法のメニューを見てみると、決して味の悪い料理だけではないことがわかります。
糖尿病以外の方でもおいしく食べられるメニューもいろいろと紹介されています。
なぜおいしい食事療法ができるかというと、食材がかなり進化しているからです。
最近では糖質オフの代用食材で美味しいものが多い
たとえば、ごはんや麺類といった炭水化物の多く含まれている食材は糖尿病の方はあまり摂取しない方がいいといいます。
糖分が多く含まれているからです。
しかし最近では、麺類やご飯ものに代用できるような食材もいろいろと出てきています。
たとえば、こんにゃくライスやパスタは糖質がないので糖尿病の方でも食べられます。
またラーメンやうどんの代用として、豆腐麺と呼ばれる商品が販売されています。
豆腐麺は、トマトソースによく合うのでパスタの代用として十分役立つはずです。
調味料も食事療法をする場合には、砂糖や料理酒は糖質が多いのでなかなか使用できません。
しかし最近では似たような味のする調味料も出てきているので、うまく活用してみてください。
たとえば、人工甘味料は砂糖の甘みをカバーしてくれますし、カロリーも少ないです。
糖質オフの日本酒も出ているので、料理酒の代わりとして活用できます。
このように糖尿病の食事療法でも、十分味を楽しむことはできるわけです。
まとめ
以上、糖尿病の方でも安心して頼めるおせち料理をテーマに紹介しました。
最後にもう一度このページの内容をおさらいすると…
- 糖分の多いおせち料理のおかずや他の正月料理との栄養素の偏りに気をつける
- ヘルシーなおせち料理を通販で頼めるサービスが人気
- 食事療法で押さえるべきポイントは外さない
以上3つが今回紹介したポイントです。
「今年は糖尿病対策ができるおせち料理を注文したい」
といった方は、従来のおせち料理よりも糖分摂取量を減らせて減塩もしている次のおせち料理通販を利用してみましょう。
ご自分に最適なおせち料理が選べることを願っています。