夫から夫婦で飲食店を経営したいと相談されて悩んでいる方もいるでしょう。
事業を開始するというのは大変なことなので、よく考えておかなければなりません。
「実際に夫婦で飲食店を経営したらどんなが大変なことがあるの?」
「子供ができた時のことについてもおさえておきたい」
そういった女性のために、夫婦で飲食店を経営するときのポイントや注意点などについてご紹介します。
この記事を読むことにより夫婦での飲食店の経営についてより具体的にイメージできるようになるので、参考にしてみてくださいね。
夫婦で飲食店を開業する前におさえておきたい3つのポイント
開業してからいろいろトラブルも発生してしまうと大変なので、事前に実際に夫婦で飲食店を経営した場合にどのようなことに苦戦したり、困ってしまうのかについておさえておきましょう。
3つご紹介します。
本当に夫婦経営にするのか?
まず、お互いに夫婦で経営していくことに納得しているのかよく話し合うことが大切です。
例えば、旦那さんが一方的にその気になってしまって、奥さんが嫌々付き合うような状態ではなかなかうまくいきません。
ムリに付き合っていけばどうしてもストレスがたまるものなので、注意が必要です。
夫婦だけで解決できないこともある
もともと飲食店のオーナーとして勤めていた経験があるのなら別ですが、あまり知識のないところから経営を始めようと考えた場合、つまずくことが多いです。
夫婦で経営をすると自分たちだけで何とかなるように感じてしまいがちですが、専門家の力を借りることも想定しておきましょう。
役割分担を事前に決める
夫婦経営をしようと考えると、すべてのことにおいて「一緒にがんばる」と考えてしまうことがあります。
ですが、役割分担はきちんとしておきましょう。
例えば、夫は調理、妻はホールといった形でお互いのすることをきちんと決めておいた方がトラブルは起きにくいです。
特にスタッフを雇わずに夫婦のみで経営する場合は細かいところまで役割分担しておかなければなりません。
夫婦経営で考えられる3つのメリット
大変そうな夫婦経営ですが、メリットも多いです。
3つご紹介します。
お互いに助け合える
二人で形をしていくぼけなので、何か困った時には相手に相談が可能です。
助け合いができるというのは大きなメリットだといえるでしょう。
お互いに経営について理解していれば踏み込んだ相談もしやすいです。
休みを合わせやすい
お互いに別の仕事をしていたりするとなかなか休みが合わなかったりして気持ちもすれ違いやすくなります。
一緒に経営をするのなら、働く時間も休日も合わせることができるので、2人の時間も作りやすいでしょう。
責任を分け合える
一人で経営をしていると、責任はすべて経営者にのしかかってきます。
ですが、夫婦二人で飲食店を経営すれば責任も二人で分け合えますよね。
これにより、お互いに心の余裕が生まれやすいです。
夫婦経営で考えられる4つのデメリット
夫婦経営はメリットばかりではありません。
デメリットを5つみていきましょう。
仕事のことで衝突することがある
お互いに違う職場で働いていれば言えるような仕事の愚痴も言えなくなってしまいます。
また、家庭とは関係のない仕事面での衝突があると、それが原因で夫婦仲が悪化してしまうケースも少なくないです。
一緒にいる時間が長すぎる
別々に働いている夫婦なら、お互いに仕事に行っている時間は離れていますよね。
ですが、夫婦で飲食店を運営していくとなると四六時中一緒にいることに。
始めてすぐは良くても、どんどん苦しくなってしまう方も多いです。
経営が悪化した時に共倒れしてしまう
夫婦で経営するということは、収入が1つだということ。
万が一、飲食店の経営がうまくいかなかったときのことも考えておきましょう。
夫婦別々に働いていれば一方もの収入は確保できますが、夫婦経営だとこれができません。
片方の立場が上になる
夫婦経営するといっても、店長という立場になるのはどちらか一方のみというケースがほとんどです。
旦那さんが店長になる場合、家庭内でも旦那さんのほうが上という立場になってしまい、ぎくしゃくしてしまうことがあります。
子育て中に奥さんは店に出られない
夫婦経営で子育てしていく際のポイントは後ほど詳しくご紹介しますが、一般的には妊娠したり、出産直後は奥さんがお店から離れます。
従業員を雇うなかったり、少数の従業員で回している場合はこの間にうまくやりくりができなくなってしまうことも少なくありません。
夫婦経営で喧嘩を防ぐ3つの対策
夫婦で飲食店を経営していく上でよく考えておかなければならないのが、喧嘩対策です。
そこで、喧嘩を防ぐための対策として3つご紹介するので、夫婦でおさえておきましょう。
家庭では仕事の話はしない
家に帰ってからは仕事の話はしないようにします。
こうすることにより、生活のメリハリをつけられるようになるでしょう。
経営やメニューの相談などが必要な場合、家に帰ってから行うのではなく、業務終了後にお店で業務の一環として話し合いの時間を設けるのがおすすめです。
お互いの意見交換をする
できるだけ仲良く夫婦経営していくためのポイントは、しっかりと意見交換をすることにあります。
お互いに言いたいことがたまっている状態は、理想的とはいえません。
一気に爆発して修復できないところまで悪化してしまう可能性もあるので、お互いの意見を交換できるように同じ立場でいることを心がけましょう。
喧嘩した時のルールを決める
夫婦の問題に加え、お店の問題も出てくるので、絶対に喧嘩しないというのは無理な話です。
だからといって「今日は喧嘩しているのでお店は休みます」なんて張り紙は出せませんよね。
そこで、喧嘩した時のルールを決めておくのがおすすめ。
- 寝て起きたら仲直りする
- 無視はしない
- お互いに謝る
上記3つのようにルールを作っておくと無駄に喧嘩が長引いてしまうことが避けられます
夫婦の飲食店経営は「出産・子育て」も視野に入れることが大切
まだ子供がいないのなら、夫婦で飲食店を経営していく中で奥さんが妊娠、出産することもあるでしょう。
妊娠している状態で忙しく働くのは大変なことなので、早めに奥さんがお店から離れられる状況を作っておくことが大切です。
出産後もしばらくは育児が忙しくて経営に関われないので、新しいスタッフを募集する必要もあります。
お互いに理解が必要
旦那さんが育児中の奥さんの分まで働くようになれば、旦那さんに育児に参加してもらうのはなかなか難しくなります。
この点で不満が出やすくなるので、事前に良く理解しておきましょう。
また、旦那さんも同じように育児中は奥さんが経営に関われなくなることを理解しておかなければなりません。
子育て中の働き方
子供がある程度大きくなってからの働き方についても考えておく必要があります。
例えば、朝10時から夜8時まで営業しているお店だった場合、その間は家に小さな子供を一人にするわけにはいきませんよね。
幼稚園に通うようになってからも奥さんの生活リズムが子供を基本としたものになるはずです。
夫婦経営をしている方たちの中には、子供が生まれたら奥さんはお店から離れ、子育てしながら別の仕事につくケースもあります。
そういったことも含めて考えてみてくださいね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
夫婦で飲食店経営をしたいという方のために、発生しやすいトラブルや対処法などについてご紹介しました。
記事の内容をおさらいすると、ポイントは次の3つです。
- 夫婦経営にはメリットもデメリットもある
- 喧嘩しないための対策を考えておく
- 子供が出来てからの働き方を話し合おう
「夫婦での飲食店経営がうまくいくか心配」という方は、この記事を参考にしながら発生しやすい問題点と対策について理解を深めてみてくださいね。