もともと何とも思っていなかった異性が、長く近くにいるうちに何となく気になる存在になってきた…といった経験はないでしょうか。
近くの異性を好きなるのは珍しい事ではなく、距離感が近いことが大きな理由となっています。
そこで、なぜ近くにいる人を好きになることがあるのか?
どういった心理によるものなのかについて詳しくご紹介します。
近くにいる異性を好きになるのは「単純接触の原理」がはたらいている
ここで大きく関係してくるのが「単純接触の原理」と呼ばれるものです。
恋愛テクニックの1つとしても使われているものなので聞いたことがある方もいるかもしれません。
単純接触の原理とは
簡単に説明をすると、何度も接触を重ねることにより好感度が上がる真理のこと。
人間は顔を合わせる機会が多い相手に対して好意を抱きやすいとされています。
例えば、直接話したことはないものの、毎朝バス停で一緒に並んでいる異性に対して親近感が沸いてきたり、いつも行くスーパーに勤めていて顔を合わせることが多い異性に好感を持っている…という方もいるはず。
初めのうちはどちらかというと恋愛対象としてではなく、仲間のような親近感が沸いていたものの、気づけば気になる存在になっていた方は少なくないようです。
そういったこともあり、同じ職場で働いている方や学校のクラスメート、近所に住んでいる方などに好意を寄せるようになる方はたくさんいます。
実はこういった心理はタレント業界でも活用されているのです。
例えば、もともとあまり好きではなかったタレントだったとしても、毎日CMで見ているとそれほど嫌いとは思えなくなっていたり、どちらかというと好きになっていた経験はないでしょうか。
このような心理を利用して気になる人と距離を縮めることも可能です。
遠距離恋愛は続けるのが難しい…
会う回数が増えれば増えるほど好意を持つ方が多いとご紹介しましたが、恋人がいるものの遠距離恋愛になっている…という方もいるでしょう。
結論から言ってしまうと遠距離恋愛は長続きしない可能性が高いと言われています。
ラブラブなカップルの場合、「距離なんて関係ない!」と思うでしょう。
しかし、お互い近所に住んでいる恋人と遠距離恋愛をしている恋人とでは近所に住んでいる恋人同士の方が結婚に至る可能性が高いそうです。
例えば、何か辛いことがあった時に恋人に慰めて欲しい…と思ったとしても遠距離だとなかなか会えませんよね。
そういったタイミングで近くにいた異性の話を聞いてくれたりするとつい好意を抱いてしまう方もいるでしょう。
また、恋人が遠くにいると余計に人肌が恋しくなり、徐々に感情が冷めてしまう方もいるようです。
遠距離恋愛をすることになってしまった場合、距離なんて関係ないと考えるのではなく、距離が遠くなってしまったからこそ積極的に会う機会を増やし、お互いが寂しさを感じないように工夫したほうが良いでしょう。
どのような心理が関係している?
気になる心理について詳しくご紹介します。
近くにいる人を好きになる大きな理由ともいえるのが、相手に対しての警戒心が薄れるということ。
例えば、誰でも初めて会う人とは少し距離を置きますよね。
全く知らない人が突然隣に立てばびっくりしてしまうはず。
しかし、何度も顔を合わせるうちにその人に対する警戒心が弱くなっていくのです。
警戒心が弱くなるということは、隣に立たれてもそれを受け入れやすくなることも意味しているので、距離を縮めやすくなるでしょう。
何度も会う機会を作って距離を縮める4つの方法
気になる異性がいるのならば、単純接触の原理を活用して距離を縮めることができます。
具体的にどのようにすればいいのか?というと次の通りです。
1. 顔を合わせる機会を増やす
単純で簡単な方法ではありますが非常に効果的です。
連絡先も知らないたまに見かける人に好意を寄せている場合、その人と顔を合わせる機会を作ってみてくださいね。
例えば、朝バス停や駅で会う人が気になっている…という場合はできるだけその人と同じ時間帯の電車やバスに乗れるようにスケジュールを整えたりするのも良いでしょう。
知らない人に直接話しかけるのはなかなか難しいですよね。
そこで、その人の視界に入る機会を増やしてみるのがおすすめ。
電車に乗る時には近くに立ってみたり、その人が見える範囲にポジションをキープするだけでも相手は徐々にあなたに親近感を持つようになる可能性があります。
2. 一緒にいられる時間を増やす
2人で一緒に過ごす時間をできるだけ多く取るのもおすすめです。
1時間ずつ3回会うよりも、30分ずつ6回会ったほうが効果的とされています。
一緒にいる時間が増えればその分いろいろな話ができますよね。
相手が困ったことがあった時に相談されることもあるかもしれません。
大変な時にそばにいてくれた…といった理由で人を好きになる方も多いので、会う頻度を増やしてみてくださいね。
3. 挨拶する機会を増やす
気になっている人がいるけれどそれほど毎回話し込むような内容はないから声をかけにくい…という方もいるかもしれませんが、ただ挨拶をするだけでもお互いを認識するので距離は近くなります。
朝会った時におはようと挨拶をするだけでも変わってくるので、ぜひ実践してみましょう。
4. メールやLINEで連絡をする
直接会う機会がなかなか作れない場合も連絡先を知っているのであればメールやLINEで連絡をするだけできっかけ作りになります。
頻繁に連絡をすることによって近くにいる=親近感が湧くことになるので、何気ない会話を楽しんでみましょう。
この時に、一度のやりとりがあまりに長時間に及ぶと次に話すことがなくなってしまう恐れがあるので、簡単なやりとりをするだけにとどめておいた方が良いです。
相手が自分に好意を持ってくれていると感じられるようになったら徐々に深い話もしてみましょう。
職場が同じだったりすると毎日顔を合わせることもありますが、そうでない場合でもメールやLINEで連絡をすれば自分を意識してくれる時間が増えるので効果的です。
近くにいれば100%好きになるわけではない
ただ気を付けなければならないのは、単純接触の原理といっても限界があるということ。
一般的には10回ほど会えばあとは単純接触の原理によって印象が変化することはないと言われています。
また、初めから苦手な印象を持たれていた場合、何度も顔を合わせたからといってそれが必ずしも改善するとは限りません。
この場合はまずは自分の印象を良くするためにはどうすれば良いのか考えることが重要になってくるでしょう。
確かに近くにいる人を好きになる人は多いのですが、あまりにも付きまとうような形になるとストーカー状態になり、かえって相手に警戒心を持たれてしまうこともあります。
大切なのは相手が不快にならない距離を保つということ。
メールやLINEで連絡をする際にも相手からの返事が来るタイミングや頻度を1つの参考にして迷惑にならない頻度で送りましょう。
気になっている人と距離を縮めたいと思っているのであれば積極的に話し掛けたりすることも大切ではあります。
ただ、自分の気持ちだけを一方的に押し付けてしまうのではなく、相手に合わせて迷惑にならない範囲でアプローチができるように心がけたいですね。
まとめ
今回は近くにいる異性を好きなってしまう理由について紹介しました。
最後にもう一度、その理由についておさらいすると
- 「単純接触の原理」がはたらいている
- 近くにいる相手に対しては警戒心が薄れる
- ただし100%好きになるわけではない
という3つが挙げられます。
「いつも顔を合わせているあの人が気になっていた」
「顔はタイプじゃなかったのに何度も会っているうちに好きになってしまった」
という経験がある方は、この記事を参考にそのメカニズムを把握してくださいね。