彼からプロポーズされて寿退社することが決まったら、職場を円満に退社する方法についてもおさえておきましょう。
よく確認しておかないと、職場に迷惑をかけてしまう恐れもあります。
「いつまでに誰にどのように退社を伝えれば良いの?」
「気持ちよく送り出してもらうコツを知りたい」
そういった方のために、お世話になった会社の方に好印象を与えながら円満に寿退社するためのポイントなどについてご紹介します。
この記事を読めば退社までの具体的なステップがわかり、きちんと退社に向けて準備ができるようになるので参考にしてみてくださいね。
寿退社の基本!5つのステップ
寿退社は、ただ適当なタイミングで結婚を報告して退社すれば良いわけではありません。
失敗しないためにも寿退社するまでのステップを5つに分けてみていきましょう。
1. 職場に伝えるタイミングを考える
退社することが決まったら、いつ職場に伝えるのかよく考えておかなければなりません。
退社するということは、あなたがこれまで行っていた仕事を他の人に任せたり、新たな人材を採用しなければならないということですよね。
このため、突然「結婚するので来月辞めさせてください」というのはマナー違反です。
職場によっていつまでに退職の連絡をすれば良いかが違うので、就業規定を確認しておきましょう。
民法上では2週間までに退職を申し出れば会社は引き止められないと定められていますが、職場のことを考えると退職の3~4カ月前までには結婚の報告と退社の意思を示しておくのが理想的です。
2. 上司への報告をする
誰に報告をするのかについてですが、自分の直属の上司から先に連絡を済ませておきましょう。
気をつけることとして、直属の上司よりも更に上の上司に先に連絡しないようにしてくださいね。
できる限り避けておきたいのが、仲の良い同僚の口から上司の耳に結婚報告が入ってしまうということ。
上司からすると、報告を後回しにされたような気がして不満を感じてしまう方もいます。
なお、職場全体へ連絡をするタイミングについては、上司に聞いて判断した方が失敗しにくいです。
報告の方法
具体的になにを報告すれば良いかについてもご紹介しましょう。
たくさんの人がいるときに話すのではなく、上司が一人になった時に切り出します。
次の3点は確実に伝えましょう。
- 結婚が決まったことの報告
- 結婚に伴い、退職を希望していること
- 退職時期の相談
円満に退職をするためにも、時期についてはよく相談しておかなければなりません。
3. 仕事の引継ぎをする
会社側に迷惑をかけずに退職するためには、きちんと仕事の引き継ぎをすることが大切です。
担当している業務内容によっては引き継ぎのためのマニュアルを作らなければならないケースもあります。
自分はいなくなるからといってろくに引き継ぎもしないで退社してしまうと同僚から歓迎される寿退社にはならないので注意しておきましょう。
後任は新人の可能性もあるのでので、引き継ぎ書を作成する際には「もしかしたらわからないかもしれないこと」についても細かく記載しておくのが理想的です。
4. 取引先に挨拶する(必要な場合)
担当している職種によっては、お世話になった取引先もありますよね。
そういった方に対しても挨拶を済ませておかなければなりません。
後任がその取引先に行った時に「あれ?前の担当の○○さんは?」と聞かれた時に「結婚して退社しました」と言われると寂しいですよね。
取引先には退社によって担当が変わることを伝え、挨拶をしておきましょう。
5. 寿退社
上司に確認しながら職場にも寿退社を知らせておきます。
きちんと仕事の引き継ぎをして職場のみんなから感謝されるような退社につなげましょう。
辞める職場の人を結婚式に呼んだほうがいい?
必ずしも職場の人を結婚式に呼ばなければならないわけではありません。
ただ、職場の中で呼びたい人がいるのなら、結婚の報告をする際に上司に一緒に相談しておきましょう。
誰に対して招待状を送れば良いのかなども確認しておくと安心ですね。
反対に、上司や同僚に報告した際に結婚式に参加したいと言われることもあります。
もし、親族だけでささやかに行う予定などがあるのなら、その場で安易にOKを出さないように気をつけておきましょう。
円満な寿退社を成功させるコツ
全体の流れについて把握したら、次はできるだけ円満な代謝につなげるためのコツをみていきましょう。
5つのコツがあります。
仕事の繁忙期は避けて
できれば退社希望日の2~3ヶ月前に報告しておくべきと先述しましたが、早めに連絡を済ませておけばいつ辞めても問題ないわけではありません。
例えば、12月に繁忙期を迎える会社で、9月に「12月に退社したい」と伝えられても、会社側は困ってしまうでしょう。
特に、他の人ができないような特別な業務を担当している場合、繁忙期にその人が居ないと職場が回らないようなケースもありますよね。
それまでに引き継ぎをした後任がしっかり育ってくれるのであれば良いのですが、求人募集を出しても良い人材がすぐに見つからない可能性もあるため、できるだけ仕事の繁忙期は避けて退社しましょう。
また、職場によってはギリギリの人員で何とかやりくりしているところもありますよね。
求人をかけて新しい人材が育つまでには時間がかかるので、このような会社で働いている場合は退社の半年ほど前に連絡を済ませられると会社としても助かるはずです。
私物の整理は早めに
会社に置いてある私物関係は、使わないものから徐々に整理しておきましょう。
気をつけることして、会社から支給されたものは勝手に持ち帰ってはいけません。
会社の規定で支給品は退職時にすべて返却するように定めているケースもあるので、ボールペン一つでもきちんと返すようにしてくださいね。
SNSでの先バレに注意
うっかりやってしまいがちなミスが、上司に報告する前にSNSで寿退社の意思が伝わってしまうということです。
上司が自分のSNSを見ている場合、彼からのプロポーズで舞い上がってもまずは先に直接上司への報告を済ませましょう。
自分中心で考えない
結婚は非常におめでたい事ではありますが、会社に少なからず影響を与えます。
同僚は担当する仕事が増える可能性もありますし、会社は新しい人材を採用したり、部署を異動させるなどの対応をしなければなりません。
そのため、辞める時期についてはできる限り会社の都合に合せられると良いですね。
自分の都合だけで考えて、「何が何でも来月には辞めます」という形にはならないようにしましょう。
退職願の準備について
上司にも報告を済ませて退社が決まったら、「退職願」、もしくは「退職届」を出します。
「辞表」は役員など上の立場の人が出すものなので間違えないようにしてくださいね。
退職願と退職届には、それぞれ次のような違いがあります。
- 退職願…会社をやめさせて欲しい「お願い」
- 退職届…会社を辞めることを伝える「報告」
一般的な流れとしては、まずは上司に退職願を提出し、正式な退職が決まったら書類として退職届の提出を求められます。
もし、退社を認めてくれないようなケースでは強い意志を示すために退職届を提出しましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
寿退社のステップと成功させるためのコツなどについてご紹介しました。
しっかりおさえておきたいポイントは次の3つです。
- 退職の2~3ヶ月前には上司に報告を済ませる
- 後任のために丁寧な引き継ぎをする
- 会社の都合も考えて退社時期を決める
「できるだけ職場に迷惑をかけずに円満に寿退社したい」と考えている方は、この記事を参考にしながら退社までのイメージを固めてみてくださいね。