遠距離というほどの距離ではないけど、気軽にいつでも会いに行けるほどの距離でもない。それが「中距離」です。
電車移動なら2~3時間程度、日帰りでも遊びに行ける距離というと、想像しやすいでしょうか。行こうと思えば会いに行けそうな距離という、いわば「中途半端」な距離だからこそ、中距離恋愛を続けるのが難しいと思っているカップルも多いかもしれませんね。
そんな中距離恋愛をうまく続けるコツ、そして幸せな結婚に繋げるためのポイントについて考えてみましょう。
会う頻度がどれくらいがベスト?
ちょっと頑張れば会いに行ける距離だからこそ、どちらかが無理を続けると恋愛を続けること自体が苦痛になってしまいます。
中距離恋愛の場合は会う頻度について厳しくルールを決めすぎず、ちょっと物足りないかな?と思うくらいの頻度でもOKです。会う頻度を決めてしまうと、仕事などの都合で会えなくなったときに、お互いを責めてしまうかもしれませんからね。
お互いのスケジュールをうまくやりくりしながら、1~2ヶ月に1回程度会うようにするのが理想的と考えているカップルが多いようです。
連絡はマメに。自然と生活の一部にする。
頻繁に直接会うのは難しくても、今ではメールやSNSなどの連絡ツールがたくさん選べます。こうしたツールなら、電話とは違って読むタイミングや返信するタイミングを相手に任せることができるので、中距離恋愛でも気軽に連絡することができますね。
連絡する頻度は、できれば1日1回はできるのが理想。朝の「おはよう」や眠る前の「おやすみ」など、一言でもいいので伝えるようにしてみましょう。毎日の挨拶が習慣になれば、連絡することが生活の一部になり、負担になりにくくなります。やり取りが続くと「めんどくさい」と感じてしまう人もいるので、一言、もしくは数回のやり取りで切り上げられるクセをつけるのもいいかもしれませんよ。
お互いの中間地点を見つける
どちらかがどちらかに会いに行ってばかりだと、経済的な負担が気になって、会うことが苦痛になってしまいます。
お互い順番に相手の住んでいる場所に行くという約束をしても、仕事などの都合でうまく順番が回せないこともあり得ます。そんなときのために、ふたりの「中間地点」を見つけておきましょう。
お互いが同じくらいの時間、同じくらいの運賃で会うことができる中間地点を見つけておけば、どちらかの住居に行くよりも時間的・経済的負担も軽くなります。ふたりで楽しめる場所があるような都市部だと、一緒に会うのがますます楽しくなりそうですね。
金銭的な負担が偏りのないように交通費は割り勘
中間地点で会うのが難しい場合でも、どちらか一方に交通費の負担をかけ続けるというのはフェアではありません。
仕事や生活の都合でどうしてもどちらかの移動が多くなってしまう場合には、必要な交通費を割り勘(折半)するようにしてみてください。
毎回の交通費を割り勘するようにすれば、どちらが移動する場合でも負担が多くなってしまう心配がありませんよね。移動手段によっては交通費が高くなってしまうことも考えられるので、できれば事前にどんな方法でどのくらいの交通費になりそうなのか、お互いに決めておくか相談するようにしておくとベストです。
会えない時間は自分の生活を充実させる
会えない時間が長いからといって、たださみしがってばかりではお互いに発展がありません。
会えないときには自分の仕事や私生活をしっかりと充実させて、次に会ったとき、相手からより輝いて見える自分を目指しましょう。
仕事を一生懸命頑張ってもよいですし、自分磨きをしてきれいな自分を目指したり、趣味や習い事を掘り下げて教養を身につけたり、ひとりだからこそ充実させられる時間を楽しむようにするのです。
特に将来的に結婚を考えている場合、会えない時間で自分を磨き充実させることで、お互いに「もっと一緒にいたいな」という気持ちを強めることができます。会えないからこその時間も、有効に活用していきましょう。
次のデートまでに喜ばせることを考えたり、楽しみをつくる
頻繁に会うことができない中距離恋愛だからこそ楽しめるのが、相手を楽しませるためのプランです。めったにないデートだからこそ、しっかり楽しみたいですよね。会えない時間で次のデートをより楽しむ方法、相手に喜んでもらえる方法を考えるようにします。
普段の買い物で相手が喜びそうなものがあれば、ちょっとしたプレゼントとして買っておいたり、相手が好きそうな飲食店をリサーチしたり、一緒に楽しめそうな場所に行く約束をしたりと、大きなサプライズでなくても構いません。小さい喜びでも、ふたりで共有すればすてきな思い出として残りますよ。
「いますぐ会いたい」など、物理的に難しいワガママいって困らせない
距離が離れていると、どうしても会いたくなってしまうことがあるでしょう。だからといって、相手に対して「いますぐ会いたい」など、物理的に難しいワガママをいうのは考えもの。相手にとって精神的な負担となってしまいます。
会いたいという気持ちを素直に伝えるのは構いません。ただ、絶対に無理なワガママを相手にそのままぶつけるのは、相手にとっては負担にしかならないということをしっかり覚えておきましょう。どうしても「いますぐ会いたい」という気持ちが抑えられなくなったら、「いますぐ」ではなく「早く会いたいな」「次のデートが楽しみだね」と、次に会うことに気持ちを変換していきましょう。
浮気を疑わない
これは中距離に限らず、離れた場所で恋愛する同士なら絶対に覚えておきたいことです。
離れた場所で暮らしていて、頻繁に会えないからこそ気になってしまうのが相手の浮気。いくら相手が「浮気してない」といっても、疑い始めたらきりがありません。
それなら、最初から「相手は浮気しない」と信じましょう。お互いにお互いの浮気を疑わなければ、離れて生活をしている間の精神的負担も少なくなります。「相手を信じる」、これが中距離恋愛をしっかり長続きさせる大きなコツです。
彼が疲れているときは思いやりをもって
ふたりで会っているときや、電話などで連絡しあっているときでも、相手は仕事などの都合で疲れてしまっていることがあるでしょう。そんなときは「せっかく一緒にいるのに、連絡しているさいちゅうなのに」とワガママをいわず、相手の疲れをきちんといたわってあげるようにしてください。
疲れているときは、どうしても対応や考えがてきとうになったり、少し攻撃的になったりしがちです。疲れている相手に無理をさせて、お互い気まずい雰囲気になったり、ケンカになったりしてしまっては、中距離恋愛を楽しむことができません。相手が疲れているときには、相手に休んでもらうことを優先させましょう。
異性の会話はしない
異性の友達に限らず、職場の同僚や上司に後輩、仕事の取引先の人、なじみの店の店員さんなど、仕事や生活をしているとどうしても異性と接する機会があります。
中には話しやすくて仲良くなってしまう異性もいるでしょう。だけど、離れた場所で頑張っている相手に異性の話をしてしまうと、ついつい浮気や心変わりを疑いたくなってしまいます。
楽しかった出来事でも、できれば異性の話を相手にすることは避けましょう。たとえお互いに顔を知っている共通の異性でも、その場にいない異性の話はしないほうが無難です。相手を疑わない、疑わせないためのポイントとして覚えておいてくださいね。
将来のビジョンを明確に
相手に重たく感じさせないよう、あえて将来の話は避けているというカップルもいるかもしれません。しかし中距離恋愛で離れて暮らしている場合、お互いに将来のビジョンを明確にしておくことで、恋愛が長続きしやすくなります。
「○年後には一緒に暮らせるように努力する」というように、より具体的な話し合いができればベストです。
毎日の連絡の中では難しくても、直接会えるときには必ず将来の話をするようにすれば、結婚へのモチベーションを保つことができ、中距離恋愛にも意義を見つけることができるでしょう。
結婚の前にまずは同棲を
結婚に現実味が帯びてきたら、なるべく同棲する期間を設けましょう。
短期間でも同棲することで、結婚後の生活やお互いのペースなどを体験することができ、結婚してから「こんなはずじゃ…」と思うことを軽減させられます。
男性の元へ行くにしても、女性の元に行くにしても、同棲するにあたってクリアするべきことはクリアすることも大きなポイントです。今の仕事を辞めてもいいのか、お互いの両親や家族は納得しているか、引っ越し先での仕事や生活になじめそうかなど、きちんと確認しておくことをおすすめします。
同棲することになる場所に、あらかじめ遊びに行ったり宿泊したりすると、その土地の風土がつかみやすいですよ。
中距離恋愛から結婚にたどり着いた
中距離恋愛から見事にゴールインしたカップルは少なくありません。そんな中距離恋愛の先輩カップルが、どのようにして中距離恋愛から結婚までたどり着いたのか、体験談をいくつかご紹介します。
「学生時代に出会って、彼は地方から出てきていたので、卒業後は地元に戻って就職することが決まっていました。まずお互いに結婚前提にしようということを決め、それからは次に会うことや結婚に向けての貯蓄作りなど、とにかく目標を持たせて仕事を頑張り、ひとつずつクリアするようにしたんです。なんとなく付き合いを続けるより、お互い目指すものがあることで、結婚への意識が高まったのかもしれませんね。」(20代女性・販売員)
「付き合い始めてからすぐに結婚を意識していました。それから数ヶ月で彼の転勤が決まり、中距離恋愛に。お互い仕事があったし、彼の仕事が頑張りどきだったので、時々会うようにしながら、彼の仕事が落ち着く頃に彼の元へ…という話をしていたんです。そうして1年半ほど中距離が続いて、彼の仕事も一段落したタイミングで、今度はさらに遠い場所への転勤が決まってしまいました。今度は遠距離か、と思っていたところ、彼からプロポーズ。彼が転勤と同時に昇進できたこともあり、タイミングよく結婚に踏み切ることができました。」(30代女性・主婦)
「友人の紹介で付き合うようになり、1年後に彼女が実家に戻ることになってしまい、離れた生活が始まりました。最初のうちこそ中距離恋愛を楽しむようにしていましたけど、やっぱりお金がかかってしまうのが気になるので、結婚を決意。彼女が実家にいるということもあり、早めにご挨拶に伺い、中距離のまま結婚の準備を進め、中距離恋愛を始めてから約1年で結婚しました。結婚準備をしながら、最後の2ヶ月で一緒に暮らし始めることができたのもよかったです。」(40代男性・会社員)
それぞれ最初から結婚を意識していたり、結婚に向けての目標を持っていたり、実家に挨拶に行ったりと、結婚に向けての意識を持っていたようですね。
中距離恋愛に限らず、結婚を意識しないお付き合いはいつまでもダラダラと続けてしまいがちですから、中距離恋愛を長続きさせ、結婚にたどり着かせるためには、あらかじめ結婚を意識しながら、目標に向けてふたりで努力することが大切なのかもしれません。
そして、転勤や退職、仕事や住居の契約更新といった、結婚しやすいタイミングを逃さないのもポイント。結婚を意識しつつ、いろいろなタイミングを逃さないことが結婚にたどり着くコツといえそうですね。
まとめ
中距離恋愛を長続きさせ、結婚にたどり着くためには、結婚への目標をしっかりと持ってズルズルと恋愛を長引かせないことです。
心地よいだけの関係を続けたままでは、いつまでも結婚に踏み切ることができません。思い切って本音でぶつかれば、相手もきっとそれに応えてくれるはず。もしも本音で話し合うことから逃げ続ける相手なら、それまでの相手だったと割り切ることもできるでしょう。
ふたりの将来のことを考えるなら、勇気を出して将来について語り合いましょう。中距離恋愛を結婚に繋げるためには、話し合うことが第一歩ですよ。