欧米には告白の文化がない?その理由や国民性の違いについて
国が違えば文化も違います。好きな人への告白1つ見ても国によって様々なルールの違いがあるのです。
日本の場合、気になる人がいたらデートなどに誘い、そこで告白をすることによって相手からOKがもらえば晴れて恋人になりますよね。しかし、欧米の場合はそういった文化がありません。
ここでは日本とは少し違う欧米の恋愛・告白ルールについてご紹介しましょう。
日本の恋人たちはしっかりと「告白」する
日本人の場合、彼氏・彼女という関係になるためには告白が必要ですよね。実際に、恋人として成立している方のうち、半数以上はどちらかがしっかりと告白をした上で恋人の関係になっているようです。
また、告白の言葉はなかったものの恋人になっている方の中には、本当はしっかり告白して欲しかった、告白したかったという方も少なくありません。
告白がないと本当にお互いの共通の認識として恋人状態なのか?が曖昧な部分もあり、はっきりさせたいために告白をする方もいます。告白によって恋人になれば、お互いにとって特別な存在になれたという安心感にもつながりますよね。
しかし、欧米の場合は日本とは違った考え方をするのです。
欧米の恋人たちには「告白」の文化がない?!
欧米の場合、日本でよくあるように「好きです、付き合ってください!」といった告白はほとんどないそうです。
アメリカの場合
例えばアメリカの場合、頻繁にデートをして連絡のやりとりもしてキスをして…といった関係だったとしてもまだ友だち以上恋人未満の関係である可能性もあります。日本人の場合、キスをするような関係といえば恋人以上がほとんどでしょう。
しかし、アメリカの場合は「今日から恋人」といった明確な線引きをする事がありません。友だち以上恋人未満の期間を経た上でどちらかが知り合いに「この人は私の恋人です」と、紹介したりすれば紹介された側も「あ、この人は私のことを恋人と思ってくれているんだ」とわかるんだとか…。
2人の間で「私はあなたのことを恋人だと思っている」、「僕もだよ」といったように確認することはあったとしても「付き合おう」といった告白はないようです。
フランスの場合
それからフランスの場合、気づいたらいつも一緒にいて大切な時間をともにしている。距離も近く、食事をしたりキスをしたり…といった雰囲気があった場合、お互いが恋人であると認識するようです。
しかし、フランス人の場合はあまり結婚にこだわらないお国柄だといえるでしょう。日本の場合は恋人同士が一緒に住むのであれば結婚について考えますよね。ところがフランス人の場合は好きだから一緒に住む、同棲するといった考え方が強いのです。
お互いにそれほど結婚を意識することなく生活し、そのまま結婚せずに暮らす方もたくさんいます。日本では子供が異性と同棲を始めたりすると「ところで結婚はいつするの?」と親が心配する場面も多いですが、フランス人の場合はそういったお国柄なので親が結婚についてあれこれ催促するようなこともありません。
これにはフランスで結婚をした後、離婚をする際には裁判所を通さなければならなかったり手続きに1年以上の時間がかかることも関係しているでしょう。離婚する際の大変さを考えて結婚を選択しないカップルも多いようです。
イタリアの場合
続いて情熱的なことで知られているイタリア人の場合はどうなのかというと、自分の気持ちを相手にストレートに伝えることによっていつの間にか恋人になっていったケースがほとんどだといえるでしょう。こちらから好きと伝えて相手からもその気持ちが返ってくれば告白をしなくてもお互いが恋人だと認識します。
欧米人と付き合った場合
日本人の場合は告白を経て友だちから恋人になるため、相手との関係が明確な傾向にあります。しかし、ご紹介したように欧米人の場合はそうではありません。
そのため、欧米人と付き合った際に、今自分が相手とどのような関係にあるのか?と悩んでしまう方も多いのです。
キスもするしお互いの家に泊まることもある、他の人よりも大切にされている自覚もあるし愛されている自覚もある…。けれど告白をされていない!
このような状態にあると相手にとって自分は恋人なのか?悩んでしまう方も多いでしょう。欧米人の方とお付き合いをする際にはご紹介したようなお国柄についても押さえておいてくださいね。
ただ、気を付けておかなければならないことがあります。日本では共に一夜を過ごすのは恋人や夫婦でなければならないといった暗黙のルールがありますが、欧米人の場合はそうではありません。相手との愛を育むためにお互いの認識としてはまだ友だち以上恋人未満の段階で一夜をともにすることもあるのです。
つまり、相手が欧米人だった場合、一夜をともにした=付き合っているとは判断できないということ。このあたりはお国柄の違いとして知っておきましょう。
日本と欧米で違いがある理由は?
日本人からすれば、告白がなくいつから付き合っているのかわからないような欧米人の恋愛を不思議に思う方もいるかもしれませんが、欧米人からすれば日本人の告白こそ不思議なルールに思われるようです。
日本人は好きな人に告白をして晴れて恋人になれたから一緒にいられるといった考え方が強いのに対し、欧米人の場合はお互いに好意を寄せているのだから恋人だ、といった考え方が強いといえます。
これには各国の性格の違いも関係しているでしょう。
一般的に日本人といえば消極的で好きな人に対しても積極的に好意を伝えることはありませんよね。告白をするにしてもかなり慎重になり、何度もデートを重ねたり、相手が自分に好意を持っていることがわかったタイミングで告白しようと考えている方も多いはず。
気になっている人がいたとしても付き合う前の段階からその人に積極的にアプローチする人は少なく、何をするにしてもまずは告白をして恋人になってから…という考え方を持っている方も多いでしょう。
遊び目的ならば別ですが、本当に好きな人にアプローチする際には慎重になりますよね。付き合う前の段階でキスをしたり、過剰なスキンシップをするのはルール違反だと考えている国民も多いはず。
しかし、欧米人の場合はキスを含めてお互いに関係を深めていき、その上でお互いが恋愛感情を持った段階で恋人と認定されるようなケースが多いのです。
欧米人の方が告白をしない理由の1つとして「付き合ってくださいといって始まる恋愛はロマンチックではない」と考えている方が多いことが挙げられます。それに、日本人に比べると恋愛に対して積極的な方が多く、自分の気持ちをストレートに表現できる方も多いようです。
もちろん個人差がある
日本でも告白をしないままに恋人になり、そのまま結婚している人も珍しくありません。反対に、欧米人のすべてが告白をしないのか?というとそうではなく、欧米人でも恋人になって欲しいと告白した経験のある方はたくさんいます。
それぞれの恋人で考え方や求めていることも異なるので、自分の場合はどうなのか?について考えた上で告白するかどうか決めたいですね。ただ、日本人の場合は付き合う時には告白をする風習の方が強いため、告白がない状態で付き合い始めたとしても相手が不安を抱えてしまう可能性もあります。
自分では付き合っているつもりだったのに相手からただの遊びだと思われていた…ということにならないためにも、告白について検討してみましょう。
欧米人に片思いをしている場合などは文化の違いで戸惑うこともあるかもしれませんが、ご紹介したことを参考にしてみてくださいね。