本気で好きになった相手とは結婚を意識するもの。
ですが、その相手がいとこだったりすると結婚についても何かと悩んでしまいがちです。
いとこ同士の結婚は法律で禁止されていないため、可能です。
ですが、
「周りからの印象が良く無さそう…」
「苦労しそうで怖い」
という女性もいるのではないでしょうか。
そこで、いとこ婚に対する世間からのイメージや、メリット・デメリットなどについてご紹介します。
この記事を読むことによっていとこ婚について理解を深めることができるので、参考にしてみてくださいね。
日本でのいとこ婚の扱いについて
最初にご紹介したように、日本ではいとこ婚を禁止していません。
日本では、直系でない限り、4親等以上離れていれば血族同士の結婚も認められているからです。
しかし、日本において一般的な結婚相手にいとこを選択することは非常に少ないといえるでしょう。
「いとこ同士は結婚できない」と勘違いしている方も多いほどです。
1983年のデータによると、いとこ婚の割合は1.6%。しかし、時代が進むにつれてどんどんこの割合は低下しているため、現在は更に低くなっています。
いとこ婚のメリット
いとこ婚のメリットについてあげると、代表的なのは次の3つです。
お互いのことをよく知っている
いとこということは、昔からお互いを知っている関係ですよね。
相手の性格について理解しているだけでなく、お互いに共通のイベントを楽しんだりした経験がある方もいるはず。
気心の知れている関係なので、信頼もしやすいはずです。
姑問題が起きにくい
結婚する彼がいとこということは、彼のお母さんは自分のお父さん、またはお母さんの兄弟姉妹です。
昔から顔なじみの方も多いはず。1から彼の両親と仲良くなっていく必要がないので、初めから距離が近いのもメリットだといえます。
親族の付き合いがしやすい
いとこ同士での結婚なら、彼の両親だけでなく、その周りの親戚とも付き合いがあります。
大部分は自分の親戚でもあるので、このあたりも魅力です。
いとこ婚のデメリット
残念ながらデメリットも多いです。
だからこそ、いとこ婚をためらってしまうわけですよね。
特に大きなデメリットになりがちなことについて3つご紹介します。
認めてもらえない可能性も高い
いとことの結婚について自分の両親や彼の両親に認めてもらうのはなかなか難しいことです。
これは、いとこ同士で結婚することに対して違和感や嫌悪感を持っている人がたくさんいるためだといえるでしょう。
説得するのに数年かかったという方もいれば、認めてもらえなかったのでかけ落ちしたという方もいるほど。
両親の説得に対しては時間がかかることを理解しておかなければなりません。
また、友達にいとこと結婚することを言えずにいたり、隠している方も多いです。
子どもの障害のリスクが高くなる
日本では4親等以上離れていれば血族同士の結婚が認められていると先述しましたが、いいかえると3親等内の結婚はできません。
これは、関係の深い血族間で子どもを産んだ場合、奇形児や障害児のリスクが高くなるからです。
子どもは産まないと決めているカップルならこのあたりは特に問題にはなりませんが、結婚後に気持ちが変わるケースもあるため、十分に考えておきましょう。
離婚した時が大変
結婚する前から離婚時の事を考えるのもおかしな話ですが、例え離婚したとしても相手はいとこなので関係をゼロにすることはできません。
親族同士の集まりでは顔を合わせることもありますよね。
それに、「離婚したらしい」という話が親族間にあっという間に広がってしまい、気まずい生活をすることになったという方もいます。
いとこ婚に対する世間一般的なイメージとは
「お互いに愛し合っているから周りの意見は関係ない」というカップルもいますが、少し冷静になって世間一般的なイメージについても知っておきましょう。
法律で禁止されているわけではありませんが、「何となく嫌」という嫌悪感を持つ方が多いです。
いとこということは、全くの他人に比べてお互いに小さな時から顔を合わせて育ってきているわけですね。
血縁関係にもあるので、その相手と結婚するなんてありえないと感覚的に感じてしまう方もいます。
また、特にいとこ婚に対して悪いイメージを持っていなかったとしても、世の中にたくさん溢れている他の男性ではなく、あえていとこを結婚相手に選ぶ理由がわからないと感じる方もいます。
いとこ婚をした有名人は?
有名人の中にもいとこ婚をしている方はいます。
海外ではかなりの数がいるのですが、日本の有名人でいとこ婚をした方について、3組ご紹介しましょう。
菅直人
第94代内閣総理大臣を務めた方なので、ご存知の方も多いはず。
結婚について大反対されましたが、いとこである伸子さんと結婚しています。
芥川比呂志
作家であり、芥川龍之介の長男にあたります。
いとこの瑠璃子さんと結婚しました。
岸信介
第56、57代内閣総理大臣を務めた方です。
いとこの良子さんと結婚しました。
いとこ婚に反対されてしまった…どうすれば良い?
両親に結婚したいと相手を紹介したときに、すぐに認めてもらえる可能性は非常に低いです。
反対されるリスクが高いことについてはよく考えておきましょう。
ここでは両親に反対されてしまった場合の対策について5つポイントをご紹介します。
強い意志を持つ
「祝福してもらえるだろう!」と考えて報告した際に、反対されてしまったりするとショックですよね。
ここで落ち込まないようにしましょう。
実際にいとこ婚したカップルのほとんどは、粘りに粘って押し切るような形で結婚にこぎつけています。
固い意思を持ち、認めてもらいましょう。
説得に時間がかかることが多い
何年も説得してやっと認められた方が多いため、長い目で見て理解を求めていく形になります。
先に結婚式の日程などを決めてしまってから報告するのはやめておきましょう。
お互いに自立した環境で告げる
大学生や未成年のうちに親に結婚の意思を告げたとしてもまともに取り合ってもらえないことがあります。
結婚するとなれば、2人で生活していかなければなりませんよね。
今現在、まだ親から仕送りをもらって暮らしている方は、自立して自分たちだけで生活できるようになってから報告しましょう。
子どもの障害について理解しておく
子どもを作るつもりでいるのなら、障害のリスクについては十分に理解しておかなければなりません。
互いに劣勢の遺伝子を受け継いで生まれた場合には障害のある子どもが生まれる確率が高くなるため、子どもを作るか、作らないかだけでなく、万が一障害のある子どもが生まれた時にしっかりと責任と愛情をもって育てる覚悟があるのか2人でよく話し合っておく必要があります。
すべての人から祝福されることを期待しない
いとこ婚は、国によっては認められていないところもあります。
日本では海外の人と触れ合うことが増えてきましたが、そういった人から白い目で見られることもありますし、いとことの結婚が認められている日本でも冷たい反応をする人は多いです。
感覚や価値観の違いとも言えることなので、100%祝福してもらえるわけではないことを理解しておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
いとこ婚のメリットやデメリット、イメージなどについてご紹介しました。
ポイントについておさらいすると、次の3点をおさえておきましょう。
- 日本ではいとこ婚が認められている
- イメージは良くなく、感覚的に受け入れられない人が多い
- 両親に認めてもらうには時間がかかることがほとんど
「いとこ婚になるけれど彼と結婚したい」と考えている方は、この記事を参考にして両親の説得や、結婚後の生活について考えてみてくださいね。