普段生活している中でなかなか僧侶(お坊さん)と接する機会はありませんよね。

彼氏が僧侶だったりすると結婚後にどのような生活になっていくのか予想しにくいのではないでしょうか。

「そもそも僧侶って結婚できるの?」
「お寺に嫁ぐと何かと大変そう…」

そういった女性のために、僧侶(お坊さん)として働いている男性と結婚した場合のメリットやデメリット、生活のことなどについても紹介します。

この記事を読めば僧侶と結婚して幸せになれるのか想像しやすくなるので、参考にしてみてくださいね。

法律的に僧侶との結婚は認められているの?

結論からいうと、僧侶の結婚は認められているので結婚している男性も多いです。

しかし、昔からそうだったわけではありません。

というのも本来は僧侶になる修行では煩悩を打ち消す必要があり、その中で妻を娶る(めとる)ことは禁止されていたからです。

しかし現在であれば、ほとんどの宗派では結婚を認めているといえるでしょう。

ただ宗派によって考え方は変わってくるので、付き合っている彼氏の宗派は結婚に対してどのような決まりごとがあるのか?事前に確認しておくと安心ですね。

収入は人によってかなり違うので注意!

そもそも僧侶はどこから収入を得ているのかというと、主な収入源は葬儀のほか、法要といったものになります。

そして一般的な年収は、大体600万円~700万円です。

ただし地方の僧侶のになると、その月収は20万円以下になってしまう可能性もあります。

年収で換算すると300万円以下の僧侶も多いので、必ずしも高収入が得られるとは限らないのです。

専業主婦として経済的に余裕を持った生活をするには年収600万円以上が必要なので、結婚後の身の振り方についてよく考えておきましょう。

僧侶(お坊さん)と結婚したら期待できる6つのメリット

僧侶と結婚した場合にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

6つ解説します。

1. 敷地が広いからできることがいろいろある

お寺の住職として働く僧侶と結婚した場合、土地や建物など大部分が宗教法人の所有物になります。

自由に売却したり増築することはできませんが、いま有る土地のすべてを自由に利用できるのが魅力の一つです。

たとえばお座敷をお茶海馬にしたり、子どもができたときは境内でキャッチボールをすることも。

普通のサラリーマンではこうした広大な土地の所有が難しいことも多いので、住職のお嫁さんになる女性にとっての特権でしょう。

2. 定年退職がないから安心

基本的に、僧侶には定年退職がありません。

そのため仕事を辞める時期など、自身で考えることができます。

中には一生そのまま僧侶を続ける方もいれば、早めに引退して第2の人生を歩んでいる方も。

老後のことに関しても、2人で相談しながらいろいろ検討できますね。

若いうちからコツコツ貯金を重ねておき、早めに退職してもらってゆっくり2人で過ごすのも良いでしょう。

3. 専業主婦になれれば時間が比較的自由

結婚して専業主婦になる場合、比較的自由な時間があります。

大きなお寺を持つ住職さんを旦那に持つと、お手伝いさんを雇っていることも多いです。

そのため奥さんが毎日忙しく走り回る必要もないので、のんびりと過ごせる可能性も高いでしょう。

4. 幅広い人との人脈を広げられる

僧侶の中には、自分のお寺をもっと知ってもらうために幅広い活動に参加している人が多いです。

法話などの仕事でオファーをもらうケースもあり、全国のお寺にネットワークを持っているのが大きな特徴です。

そのため僧侶の嫁になると、その活動の中で幅広い人脈を広げられることも。

中には、音楽際や講演会に参加することもあるので、著名な人と知り合える可能性が高くなります。

普段知り合うことのできない人と出会えるのは、メリットですね。

5. 浮気の心配が少ない

僧侶になるためには、厳しい修行を積んで、内側から心を鍛えていきます。

そのため煩悩などを取り払う必要もあり、その中で不貞行為に対しする厳しさを持ち合わせているでしょう。

僧侶として鍛えられた精神力によって、浮気などの心配も非常に少ないと言えます。

また僧侶の方は出会いも少ないことから嫁いでくれる女性を逃さないために、大事にしてくれるといった面も多いです。

そのため結婚したら旦那さんの態度が変わった!という心配も少ないでしょう。

6. 誠実で忍耐力の強い男性が多い

僧侶の男性は仏教の信念にもとづいているため、その性格も誠実さが目立ちます。

そのため間違ったことに対しても頭か否定するのではなく、相手の内面を受け入れながら丁寧に正してくれる男性が多いです。

また僧侶としての修行を経ているので、その忍耐力も鍛えられています。

俗世間とかけ離れた生活を送っているからこそ、自分では見いだせなかった考え方への導きにも期待できますね。

僧侶(お坊さん)と結婚したら覚悟すべき7つのデメリット

僧侶と結婚した場合に注意しなければならないことや、デメリットといえることはいろいろあります。

7つみていきましょう。

1. 宗派によってはトラブルが起きることも…

自分の家に宗派のこだわりがある場合、相手の宗派との相性は悪いと両家の仲が悪くなることも。

こうした関係の悪化により、中には結婚を反対されてしまうケースもあります。

そして宗教に関することを奥さん自身も、理解しながら学んで行く必要があるでしょう。

これまで全く宗教に興味がなかった女性にとっては、覚えることが増えることでネックに感じる可能性もあります。

2. 長期の休みが取りづらい

基本的に、1年を通して檀家さんの対応に追われるため、定休日などが存在しません。

檀家さんとの信頼関係はお寺の経済状況に大きく影響するため、どんな時にも応じることが必要不可欠です。

そのため長期のまとまった休みなども、非常に取りづらいでしょう。

中には、「新婚旅行以来は夫婦旅行などまったくしてない」と漏らす女性もいます。

家族旅行を計画したりするのも、なかなか難しいことだといえるでしょう。

3. 周りの人の目を常に意識する必要がある

僧侶の嫁になると、お寺には訪れる檀家さんに対して愛想を振りまく必要があります。

また日常的に急な来客が訪れることも多いので、部屋義などでのんびり過ごす余裕も減ってしまうでしょう。

僧侶の嫁として慎ましい姿勢を心掛けるためにも、常に人の目を意識することが求められます。

そのためこうした生活の繰り返しによって、気が休まることなくストレスを抱えてしまう可能性もあるでしょう。

6. 跡取りのプレッシャーを感じる

彼氏がお寺の住職だった場合、結婚後に義両親から跡取りのことについて気にかけられることも。

ご両親のタイプによっても変わりますが、中にはネチネチと跡取りはまだかと言われてプレッシャーに感じてしまう方もいます。

家族代々でお寺を守ってきたケースなどは、特にこういった場面で嫁姑問題に発展することも多いと言えます。

7. 今の仕事を辞めなければならない可能性がある

多くのケースでは、僧侶と結婚した人はその家に入り、家を支えています。

そのためバリバリのキャリアウーマンとして仕事にやりがいを感じていても、結婚後はその生活を手放さなければならない可能性が高くなります。

反対に、お寺の経営状況によっては共働きしないとやっていけない場合も。

お寺によっても、その状況が大きく変わってくることもあります。

まとめ

いかがでしたか?

僧侶(お坊さん)との結婚を検討している女性のために、結婚後に感じやすいメリットやデメリット、収入などに関することをご紹介しました。

記事の内容をおさらいすると、ポイントになるのは次の3点です。

  • 僧侶との結婚は認められている
  • 収入は個人差が非常に大きいので注意が必要
  • 地域住民の方や檀家さんとのコミュニケーションが必須

「僧侶の妻になることを決める前に不安を解消しておきたい」という方は、この記事を参考に理解を深めてみてくださいね。