本作は朝鮮王朝時代の名君のひとり第21代国王・正祖の半生を描いた歴史長編ドラマです。

監督には「宮廷女官チャングムの誓い」「トンイ」など数々の時代劇ドラマで高視聴率を叩き出してきたイ・ビョンフンが務めています。

すでに日本でも地上波やBSで繰り替えし放送されていることから、本作の人気ぶりはご存知の方も多いのではないでしょうか。

本記事ではそんな韓国ドラマ「イ・サン」のあらすじや解説、放送時期などを中心にご紹介していますので、参考にしてみて下さい。

『イ・サン』の概要

ここでは韓国ドラマ「イ・サン」を視聴したことがない人のために、ドラマの内容が分かるように解説しています。

出演キャストや放送情報、視聴率などにもふれていますので、本作を視聴しようか迷っているという人は参考にしてみて下さい。

朝鮮王朝史上、もっとも激動の生涯を生き抜いた国王・正祖

朝鮮王朝時代、最も波乱万丈な生涯をおくったことで知られる第22代国王・正祖の物語です。

聖君と呼ばれた第21代国王・英祖の孫に生まれ、父を謀反の濡れ衣で殺されながらも、民のために果敢に改革に取り組む姿が描かれています。

また、幼馴染のパク・テスとの友情、ソンヨンとの切ないロマンスも絡めて描かれることからラブ・ストーリーとしても楽しめるドラマです。

正祖は記録が多く残っている歴史上の人物であることから、視聴すると韓国歴史にも詳しくなることができますよ。

主なキャスト

下記に「イ・サン」の主要出演キャストをまとめてみました。

  • イ・サン:イ・ソジン
  • ソン・ソンヨン:ハン・ジミン
  • パク・テス:イ・ジョンス
  • 英祖:イ・スンジェ
  • ヘギョングン:キョン・ミリ
  • チョンスン大妃:キム・ヨジン
  • ヒョイ王妃:パク・ウネ

本作で主人公を演じるのはイ・ビョンフン監督に演技力の高さを絶賛されたイ・ソジンです。

監督は前作「薯童謠‐ソドンヨ‐」でもイ・ソジンを起用したがっていたようですが、俳優のスケジュールの問題で断念したと言われています。

韓国では1年に90本以上のドラマが制作され、1週間に20数以上放送されると言われていますので、起用したい俳優をキャスティングするのは大変難しいようですが、本作では監督の念願が叶ったと言えるでしょう。

イ・サンのキャスト(出演者)、人物相関図・登場人物まとめ【イ・ビョンフンが描く!激動の人生を生きた王・正祖の物語】

このドラマの(最高)視聴率

韓国ドラマ「イ・サン」は聖君・正祖の人生だけでなく、幼馴染のソンヨンとのロマンスも絡めて制作されたことから、男性だけでなく女性からの高い評価も獲得しました。

予想以上の反響をうけて当初60話構成の物語が全77話に変更されたと言われるほど話題を集めたようです。

ただ、当初イ・サンとソンヨンのロマンスが視聴者の期待したほど進展がなかったことから、平均視聴率は26.4%とイ・ビョンフン作品では少し低めに終わります。

しかし、最高視聴率は38.9%と視聴者の期待度を表す数字を獲得しました。

制作スタッフ

ここでは韓国ドラマ「イ・サン」の制作スタッフについて詳しく解説しています。

脚本 キム・イヨン「トンイ」「馬医」
演出 イ・ビョンフン「チャングム」「トンイ」「オクニョ」
演出 キム・グノン「朱蒙(チュモン)」「善徳女王」「相棒(チャクペ)」
企画 チョ・ジュンヒョン

本作で脚本家のキム・イヨンさんとイ・ビョンフン監督が始めてタッグを組みましたが、この作品をきっかけに「トンイ」「馬医」と数々に名作を生み出していきました。

長編ドラマは視聴者を飽きさせないストーリー展開が鍵となるため、脚本と監督の相性も重要になってくることが分かりますね。

『イ・サン』全話から最終回までのあらすじ

父親が謀反の罪を着せられて殺されるという悲しい過去を乗り越え、世子となったイ・サンは文武両道で民のための政治を志す立派な青年に成長します。

しかし、父を嵌めた逆賊たちはそんなイ・サンの命をも狙い始め・・・。

ここから先はネタバレが含まれていますので、知りたくない方はご注意下さい。

悲劇の始まり

サンが11歳の時、父である思悼世子が謀反の罪を着せられて、サンの祖父・英祖により殺されてしまいます。

父の無実を信じるサンは自らが王位継承者となると、必ず父の汚名を注ぐことを心に決めるのでした。

しかし、父を陥れた黒幕は世子になったサンの命を狙い、廃位を目論みます。

サンは幼い頃に知り合ったテスとソンヨンとの友情や、亡き父からの「聖君になれ」という言葉を胸に様々な困難を乗り越えて成長していきました。

黒幕は叔母のファワン!?

成長したサンは亡き父の忠臣が謀反の濡れ衣を着せられたと知り、なんとしてでも助けたいと調査に乗り出します。

それを知った老論派の重臣たちはサンを逆賊の首謀者に仕立て上げようと目論みました。

しかし、幼馴染のパク・テスとホン・グギョンの活躍により、首謀者が兵曹判書ハン・ジュノであることが明らかになります。

サンは謀反のでっち上げを指示をした黒幕を調べようと罠をはり、自分の叔母であるファワンが背後にいることを掴みました。

家族への情が深いサンはこの事実を受け止められず動揺しますが、知らせを聞いた祖父・英祖は毅然とした態度でファワンを問いただします。

兵曹判書ハン・ジュノが自殺を選んだことから、はっきりとファワンの関与を証明することができなくなりますが、それでも英祖は信用できないファワンを王宮から追い出すことにしました。

本当の黒幕

繰り返し刺客に狙われるサンでしたが、幼馴染のパク・テスや側近ホン・グギョンの助けもあって何とか乗り切っていきます。

そんななか、大晦日恒例の王室行事でサンを狙った爆弾事件が起こりました。

事件を調べていったサンは王妃チョンスンが裏で糸を引いていたことを知ります。

しかし、英祖は信頼していた王妃に厳しい処分をかすことができず、事件は事故として処理され、チョンスン王妃は廃妃を免れました。

懲りないチョンスンは実権を握るために老論派を利用して、その後もサンの殺害を計画します。

譲位をしようとしていた英祖が病で倒れると、ここぞとばかりに城内に私兵を入れ、サンを殺そうと乗り込んできました。

語り継がれる聖君

王宮内は騒然としますが、そこにサンと国王・英祖が姿を見せます。

二度と意識が戻らないと言われた英祖が現れたことで、チョンスン王妃たちは驚きを隠せません。

前回の爆弾事件を見逃したことを後悔した英祖は、チュンスンを廃位にし、王宮から追い出しました。

そしてサンはようやく父親の汚名を晴らし、即位をして正式な国王になります。

その後も刺客や策略は続きますが、パク・テスや側室になったソンヨンに支えられながら、民に寄り添った政治を行ない、様々な改革を成し遂げていったサンはいつしか聖君と呼ばれる王になるのでした。

『イ・サン』のみどころ

イ・ビョンフン作品の「トンイ」で主人公が側室となり産んだ子が本作でイ・サンを厳しく教育する第21代国王・英祖です。

制作年は「イ・サン」が先で「トンイ」が後になりますが、年表通りに視聴していけば、時代背景や主人公サンへの理解と思い入れが深まると思います。

本作は史実を元にしたストーリーにロマンスを入れただけのドラマではなく、イ・サンという人物がどうやって聖君と呼ばれるほどの王になっていったのか、その人格形成からしっかり描かれている点が見どころです。

また、今まで描かれることがなかった王宮の部署“図画署”が詳しく描かれているのも本作の魅力になっています。

『イ・サン』の全話一覧

ここでは「イ・サン」全77話の詳しいあらすじを知りたいという方のためにまとめてご紹介しています。

ネタバレが大丈夫な方なら、見始める前の予備知識として読んでもらえると理解が深まるかもしれません。

あらすじ以外にも、視聴者の感想やネットでドラマを視聴する方法などが分かるようになっていますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

1話 「三人の約束」あらすじ
2話 「父の絵を見せたくて」あらすじ
3話 「王への第一歩」あらすじ
4話 「銃に刻まれた真実」あらすじ
5話 「毒が残した手がかり」あらすじ
6話 「赤の悲劇」あらすじ
7話 「逆転の白」あらすじ
8話 「黒幕の正体」あらすじ
9話 「九年前の約束」あらすじ
10話 「武官の墓場」あらすじ
11話 「罪無き忠義」あらすじ
12話 「三日の猶予」あらすじ
13話 「倉庫に埋もれた証拠」あらすじ
14話 「静かなる口封じ」あらすじ
15話 「護衛官への道」あらすじ
16話 「刺客の視点」あらすじ
17話 「決死の身代わり」あらすじ
18話 「握りつぶされた王命」あらすじ
19話 「大いなる野心」あらすじ
20話 「夢をつなぐ墨絵」あらすじ
21話 「市場の反乱」あらすじ
22話 「流血の罠」あらすじ
23話 「王妃の陰謀」あらすじ
24話 「不吉な宴」あらすじ
25話 「華やかな暗殺計画」あらすじ
26話 「救いの銃弾」あらすじ
27話 「反撃の序曲」あらすじ
28話 「怪しい人影」あらすじ
29話 「追いつめられた虎」あらすじ
30話 「王の慈悲」あらすじ
31話 「父の教え」あらすじ
32話 「突然の別れ」あらすじ
33話 「初めての異国」あらすじ
34話 「裏切り」あらすじ
35話 「異変の幕開け」あらすじ
36話 「愛しき友」あらすじ
37話 「失われゆく記憶」あらすじ
38話 「息子からの手紙」あらすじ
39話 「亀の岩の秘密」あらすじ
40話 「最後の切札」あらすじ
41話 「無謀な戦い」あらすじ
42話 「衝撃の処分」あらすじ
43話 「洗い流された汚名」あらすじ
44話 「形見の指輪」あらすじ
45話 「即位の日」あらすじ
46話 「断罪の決意」あらすじ
47話 「初めての試練」あらすじ
48話 「改革の始まり」あらすじ
49話 「新たなる敵」あらすじ
50話 「側近たちの思惑」あらすじ
51話 「叶わぬ恋」あらすじ
52話 「波紋を呼ぶ側室」あらすじ
53話 「抗争の嵐」あらすじ
54話 「側室の懐妊」あらすじ
55話 「奴婢制度の改革」あらすじ
56話 「裏切られた喜び」あらすじ
57話 「揺らぐ忠誠心」あらすじ
58話 「王妃の苦悩と愛」あらすじ
59話 「悲しみの行方」あらすじ
60話 「姉と弟」あらすじ
61話 「王の告白」あらすじ
62話 「夢叶う」あらすじ
63話 「世継ぎの擁立」あらすじ
64話 「権力の光と影」あらすじ
65話 「悲しき暗殺者」あらすじ
66話 「絶望の涙」あらすじ
67話 「最後の慈悲」あらすじ
68話 「別れ、そして再起」あらすじ
69話 「清国との対立」あらすじ
70話 「王族と認められて」あらすじ
71話 「命がけの出産」あらすじ
72話 「王位の承継」あらすじ
73話 「悲劇再び」あらすじ
74話 「最後の肖像画」あらすじ
75話 「華城への行幸」あらすじ
76話 「決戦の時」あらすじ
最終話 「愛の永遠に」あらすじ

『イ・サン』の放送日(放映時期)

2008年に衛星放送で日本公開されてから、毎年のように再放送がされています。

地上波では2011年にNHK総合テレビで吹替版が放送されて大きな反響を呼びました。

また2013年からはテレビ東京の韓流プレミアで平日に連続放送され、2019年にはテレビ大阪でも連続放送されています。

今のところ次の再放送の情報は入っていませんが、毎年のように繰り返し放送される人気ドラマですので、次の再放送も期待できるのではないでしょうか。

まとめ

韓国ドラマ「イ・サン」のあらすじや見どころなどをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

2007年に制作されてから日本でも繰り返し再放送され続け、多くのファンを持つ本作の魅力が分かっていただけたと思います。

主人公イ・サンが様々な陰謀に巻き込まれながらも、民のために尽力していく真っ直ぐな姿は何度でも視聴したくなるほど魅力的です。

韓国ドラマは見たことがない方でもイ・ビョンフン作品なら、ストーリー展開もテンポ良く進むため飽きずに楽しめると思います。

ぜひ、一度視聴を検討してみてはいかがでしょうか。

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