「倍返しだ!」というセリフで一大ムーブメントを起こした前作。
それから約7年ぶりとなる注目作が2020年の新シリーズ『半沢直樹2』です。
東京中央銀行と東京セントラル証券に渦巻く闇を暴いたり、政府と敵対する半沢の姿が描かれています。
本記事では、興味深くストーリーが展開されていく「半沢直樹2」に登場するキャストや相関図、あらすじを解説します。
この記事を読めば、1話から最終回まで各エピソードや感想・評判が一気にわかります。
「半沢直樹2」をより深く知るための手引となっているので、ぜひ最後までお読みください。
『半沢直樹2』の概要・キャスト・出演者一覧
半沢直樹2を視聴する前に、この作品の概要・キャスト等について押さえておくとより一層楽しむことができるはずです。
以下の表にまとめたので目を通してみてください。
制作 | TBS |
放送年 | 2020年 |
キャスト |
|
『半沢直樹2』の登場人物の相関図
半沢直樹2の登場人物と相関図は以下のとおりです。
引用元: TBSテレビ:日曜劇場『半沢直樹』
半沢直樹と銀行内の人間や政府との関係を押さえておきましょう。
『半沢直樹2』各回のあらすじ・ネタバレと感想
ここでは、『半沢直樹2』の1~10話までの全話あらすじと視聴した感想を書いていきます。
この作品を未視聴の方は、ネタバレを含むので注意して下さい。
第1話『子会社VS銀行』あらすじ・ネタバレ
東京中央銀行から子会社に出向させられていた半沢直樹は、出向先である東京セントラル証券でも心折れることなく与えられた職務に邁進する日々を送っていた。
そんな最中、半沢の部下の森山が担当を任されていたIT企業・電脳雑伎集団から東京セントラル証券に思いもよらない大型案件が舞い込んできた。
それは瀬名という若い起業家が立ち上げた急成長中の新興IT企業「東京スパイラル」の株の過半数取得を目論んだ、額にして1500億もの大金が投入される超大型買収計画であった。
東京セントラル証券はこの依頼を請け、半沢たちも何とかまとめようと奔走していたが、なぜか突然その依頼は一方的に打ち切られてしまう。
理由がわからず困惑する半沢たちだったが、調べを進めるとそこにはとんでもない事実が隠されていた。
契約打ち切りの糸を引き、その大型案件の横取りを画策したのは親会社である東京中央銀行の営業部長・伊佐山だったのだ。
伊佐山は半沢によって屈辱的な憂き目に遭わされた大和田の元部下で、半沢に対して強烈な私怨を抱いていた。
打ち切りの責任を負わされた半沢だったが、やがて証券内にいるスパイを突き止め、伊佐山とのつながりや、証拠となるやり取りの経緯が記されたメールにも辿り着く。
しかし、半沢たちが糾弾に動き出す前に事態を察知した伊佐山によってサーバーに残されていた証拠はすべて削除されてしまう。
シラを切りとおし、勝ち誇って高笑いをする伊佐山。
しかし半沢は、このままでは決して済まさないと伊佐山への倍返しを誓うのだった。
第1話の感想
まず7年ぶりの続編ということを知ってもうそんなに経ってたのかという驚きと、7年も経ったとは思えない主要人物である堺さんや及川さんたちの若々しさ、スタイルの変わらなさへの驚きと、二重の驚きがありました。
このドラマの特徴であるキャラ立ちの凄さは前回から継承されていましたね。
むしろ伊佐山役の猿之助さんなんかはやりすぎなんじゃないのとちょっとヒヤヒヤするぐらい乗りに乗って演じていて、めちゃくちゃ憎たらしい役にも関わらずちょっと笑ってしまいました。
まだ始まったばかりで敵の本丸の本格登場はこれからだと思いますが、半沢がどんな困難に遭い、その劣勢を覆して倍返ししてくれるのかとても期待感の膨らむオープニングでした。
第2話『卑劣な上司に倍返しだ!』あらすじ・ネタバレ
東京中央銀行の汚い手法によって大型案件を取られてしまった半沢直樹は、部下の森山と共に再び電脳雑技集団に買収提案書を提出しますが、その場で破り捨てられ追い返されてしまいます。
これにより半沢は、電脳雑技集団が買収しようとしているスパイラル社を「守る」選択をするのですが、スパイラル社の社長から「信用できない」と拒絶され続けていました。
しかし、森山のおかげでスパイラル社の社長を説得することができ、財務アドバイザーを担当する広重多加夫と共に買収防衛計画がスタートするのですが、そこには新たな罠がしかけられていたのです。
一方、半沢たちを裏切って銀行に返り咲いた三木ですが、希望していた職種には就けず、毎日雑用ばかりで笑われており鬱憤が溜まっていました。
そんな三木の姿を見た半沢は、伊佐山に「三木の長所を活かした仕事をさせてやってほしい」と伝えますが、伊佐山が聞く耳を持つことはありませんでした。
半沢のこの行動を見ていた三木は、ある行動に出るのですが・・・。
第2話の感想
このエピソードは半沢と三木の関係性がちょっと縮まったことが分かるエピソードでした。
特に後半、三木が半沢の優しさと器の大きさに気がついて自分の行動を反省するシーンは感動しました。
実直に人生を生きることの大切さを教えられたような気がしました。
第3話『黒崎襲来、直樹にお仕置き』あらすじ・ネタバレ
半沢は電脳の買収相手であるスパイラルとのアドバイザー契約を正式に結んだことによって、東京中央銀行とは全面的に対決することが決定してしまいました。
半沢のアドバイスによって銀行の買収計画からスパイラルを救うことには成功したものの、相変わらず半沢がピンチな状況には変わりはありません。
そこで半沢は新しい策として「逆買収」をすることを瀬名に提案。
しかし、ある日唐突にセントラル証券へ証券取引等監視委員会が立入検査にやってきて、しかもタイミングよく検査のことがニュースで報じられます。
証券取引等監視委員会の黒崎はセントラル証券のパソコンのデータをくまなくチェック。
もし黒崎に「逆買収」の計画がバレてしまうと大変なことになってしまう・・・。
瀬名はすぐに高坂に電話し、データの消去をするように指示をするが、果たしてセントラル証券はこの状況を乗り越え、逆買収に成功することができるのでしょうか。
第3話の感想
奇人だが切れ味鋭い黒崎は相も変わらず異彩を放っていましたね。
落ちつき払っていて遊び心もあるがそれでいてシビアな雰囲気というのを醸し出してやはり破天荒な存在でした。
半沢と黒崎の緊張感のある対決が記憶に深く残っています。
第4話『半沢絶体絶命!カギは因縁大和田』あらすじ・ネタバレ
半沢の作戦と計画のおかげもあり、スパイラルはフォックスの逆買収に成功。
しかし、このまま引き下がるわけにはいかない東京中央銀行は、スパイラル株を買収するために電脳への500億円の追加融資を計画します。
東京中央銀行の圧倒的な資金力の前に再び追い詰められる半沢でしたが、電脳の収益のなかに不透明な箇所があることに気がづく。
ここに怪しさを感じた半沢は、追求するべく財務担当の玉置に連絡を試みますが、玉置はどこかへ消えてしまいます。
油断ができない状況が続く中、半沢の出向先が正式に決まったとの知らせが入ります。
動揺する森山に対して、弱気になってはいけないと力強く説得する半沢でしたが、誰が見てもこの状況で半沢がいなくなってしまえば、東京中央銀行が再び権力を振りかざすことになるのは明らか。
そこで、半沢は腹を決め、ある重要な人物に自ら会いに行くことにしたが…。
第4話の感想
毎話ドキドキ冷や冷やの手に汗を握る展開なのがこの作品の特徴で魅力でもあるのですが、今回は前半の山と言っても良いほどもの凄く緊迫感のあるシーンが多かった感があります。
特に印象に残ったのが南野陽子さんの登場のシーンで南野さんが悪党を演じるのがこれほど似合うとは思っていなかったので新たな魅力を感じることができました。
また、北大路欣也さんは出演シーンもセリフもそれほど多くないのですが存在感が大きい…。
一言一言も重みがあるので心にズシリと突き刺さり、今回では「東京中央銀行が子会社に見事にたたきのめされたな」の言葉が内容も衝撃的だっただけに大変印象に残りました。
第5話『悪徳政治家に倍返し!』あらすじ・ネタバレ
電脳雑伎集団の不正を見いだした半沢は、東京中央銀行を救った功績を称えられて、本店へと復帰する。
そして復帰してからすぐに、大和田の推薦によって破綻寸前の帝国航空の再建を任されてしまう。
帝国航空は日本を代表する企業ではあるが、近年の経営状態は右肩下がりで、なおかつ上層部やOBの権力が強いため、経営を良くするための制度の改革もままならず、衰退してしまっているのだった。
その矢先、新しく国土交通大臣に就任した白井が「帝国航空再生タスクフォース」というチームを立ち上げ、帝国航空に債権を保有しているそれぞれの銀行に一律七割の債権放棄をするという計画を発表した。
この計画が実行にうつされてしまえば、東京中央銀行は500億円ほどの債権を手放さなければいけないことになってしまう。
そこで半沢は何とか帝国航空が自力で再建する方法を探そうとするが、そこには大きな壁が立ちはだかるのであった。
第5話の感想
このエピソードでは、帝国航空の再建を目指す半沢の情熱と調査力がよく分かる内容となっていました。
最初は半信半疑だった社員達も半沢の情熱に魅せられてどんどん信頼感を増していく様子が感動的です。
半沢がリーダーとしてもどれだけ優れているのかが分かりました。
第6話『ついに半沢、敗北!?』あらすじ・ネタバレ
半沢は政府の要求する500億の債権放棄を拒否し、帝国航空を何とか自分達の力で再建させようと頑張っていました。
しかし政府直属の「帝国航空再生タスクフォース」のリーダーである乃原は半沢たちの努力を嘲笑うかのように、再建案を白紙にすると言われ…。
両者は衝突する一方で、半沢の提案していた再建案も帝国航空の中では意義が唱えられていました。
その内容は赤字路線の撤廃や徹底した経費削減、そして一万人の余剰人員の整理などで、これらの大胆な改革を受け入れられないという社員や整備士からの声もたくさんあがってしまいます。
そんな中、半沢が政府に対して反抗しているという噂を聞き付けた国土交通大臣・白井が自ら銀行に乗り込んできます。
この異例の事態に大和田も中野渡頭取も政府の恐ろしさを痛感することとなり…。
そして銀行には再び黒崎が訪れてきてヒアリングが始まるのだが、そのヒアリングによって帝国航空の隠された実態が明らかになるのであった。
第6話の感想
このエピソードは半沢とタスクフォースの全面対決が一番印象に残っています。
そしてタスクフォースが帰ったあと、大和田が半沢に対して珍しく諭すように語っているシーンでは大和田の人格も成長していることが感じられました。
第7話『裏切り者は誰だ!?』あらすじ・ネタバレ
東京セントラル証券の森山(賀来賢人)と一緒に帝国航空の立て直しを計る半沢は、既に認可を得ていたスカイホープ航空の新規路線案が突然却下されてしまい戸惑います。
その一方で東京中央銀行に対する世間の風当たりが非常に厳しいものに変わっていったのは、金融庁長官に頭を下げる中野渡頭取(北大路欣也)の姿がメディアに報道されたあとのことでした。
この大きな動きの裏で暗躍していたのは国土交通大臣の白井亜希子(江口のりこ)であり、政府の本気の圧力に押し込まれていく半沢でしたが、この不自然であまりにも良すぎるタイミングは一体どういうことでしょうか?
政府への内通者は紀本(段田安則)なのか大和田(香川照之)なのか。
半沢は、最後の望みを開発投資銀行の谷川(西田尚美)との面会にかけますが、債権放棄までの回答期限である「タスクフォース合同報告会」の日はもう目の前まで迫っています。
半沢の倍返しへのカウントダウンはこのまま進んでいくのでしょうか?
第7話の感想
半沢と大和田が手を組み曾根崎を追い詰めていく姿というのは蛇ににらまれたカエルのような光景でした。
普段、敵対関係にある半沢と大和田が手を組む姿というのはまさに呉越同舟だなと感じながら作品を見ていました。
それにしても、これほど頼もしいタッグもないよなと感じました。
第8話『まさか頭取が…!?』あらすじ・ネタバレ
「タスクフォース合同報告会」で債権放棄を断固拒否した半沢は、智美(井川遥)が元銀行員で、かつて中野渡頭取の部下だったことを花(上戸彩)から聞きます。
一方で紀本常務が債権放棄の受け入れの提案に失敗したために、大和田は追い落とすべく畳みかけますが、先の合同報告会が原因で中野渡頭取に参考人招致の噂があるという反撃を受けてしまいます。
眠れる獅子であった政界のドン・箕部幹事長(柄本明)による反撃の狼煙があがりました。
赤字路線の羽田~伊勢志摩路線が撤退リストから外されていることに気づいた半沢は、箕部の選挙地盤である伊勢志摩についての異変に気が付き、すべてを解くカギを握っているのは箕部だと確信し必死に証拠を探り始めます。
そんな渦中に黒崎も同じく箕部を追っていることに気づいた半沢は、東京中央銀行のあまりにも深い闇にすこしずつ飲み込まれていくのでした。
第8話の感想
大和田に人にものを頼むときに必要な7文字を要求し、小学生でもわかりますよと発言する半沢の容赦ない態度というのが際立っていましたね。
半沢らしく遠慮がなくそして大和田の高いプライドを踏みにじっていく要求は観ている側もスカッとしました。
第9話『最終決戦!半沢ついに敗北か?』あらすじ・ネタバレ
箕部幹事長が手にした、合併前の旧東京第一銀行からの20億円もの融資の内情を探ろうと奔走していた半沢は、故牧野元副頭取(山本亨)が不正なお金
を受け取っていた証拠を突きつけられてしまったために手を引かざるを得ませんでした。
また一方で、半沢と同じく箕部を追っていた金融庁の黒崎は、箕部の策略によって再び国税庁に異動させられてしまうことになります。
半沢は黒崎が最後に残した「伊勢志摩ステート」というキーワードを元に伊勢志摩へ向かい、空港である人物と出会うことになります。
15年前の伊勢志摩ステートの財務資料を徹底的に調べようとする半沢に、頼もしい援軍である伊勢志摩支店の同期が加わり順調に洗い出しが進む中、思わぬの人物の姿を目にしたことによって半沢の疑惑は確信に変わります。
倍返しに向けて伊勢志摩ステートに隠された秘密を少しずつ暴いていく半沢に勝機はあるのでしょうか?
第9話の感想
9話のエピソードは半沢と多人数の対決が目立つ回で、三人相手でも全く怯まない半沢の勇気と男気がすごく伝わってきました。
そして金融業界に渦巻く悪事、不祥事のスケールがとても大きくてこれからどうなってしまうのかという緊張感があるエピソードでした。
第10話最終回『1000倍返しなるか!?まさかの辞表?』あらすじ・ネタバレ
箕部幹事長が受け取っていた伊勢志摩ステートからの裏金についての動かざる決定的証拠は、大和田と中野渡頭取2人の手で当事者の箕部に手渡されてしまいました。
このあとすぐに帝国航空再建プロジェクトから干されてしまうことを知る由もない半沢は、抑えがたい3人へ怒りで1000倍返しを誓うものの、復讐する機会を奪われてしまいます。
森山と瀬名(尾上松也)は、頭取に裏切られ失われてしまった半沢のバンカーとしての情熱と熱意を奮い立たせるために奔走し、半沢はそれに応えるべく再び立ち上がる決意を固めます。
半沢は渡真利(及川光博)と共に紀本常務の居場所を探り当てますが、そこには衝撃の事実が隠されていました。
一方、債権放棄を認めるという発表をするつもりの中野渡頭取による会見の日は刻一刻と迫ってきていました。
半沢がバンカーの誇りと正義をかけて、制限時間内に箕部の不正を暴く決定的証拠をつかみ取り、銀行の未来と全身全霊をかけた倍返しを実現することはできるのでしょうか?
最終回の感想
周知の事実ではありますが半沢直樹を演じる堺雅人の圧倒的な演技力というのが際だっていましたね。
半沢直樹が箕部に言った「謝ってください、この国で懸命に生きる全ての人に。」というセリフは心底、痺れましたね。
突出して素晴らしい作品でした。
まとめ
以上TBS日曜劇場「半沢直樹2」のキャスト相関図やネタバレや視聴した感想について紹介しました。
エリートビジネスマンを取り巻く環境が舞台にも関わらず、高視聴率が取れるのは、老若男女誰もが共感する人情にスポットライトを当てている故でしょう。
とても深みのある作品だと思いました。
この記事を読んで半沢直樹2に興味の湧いた方は、ぜひ今からでも遅くないので視聴してみてくださいね。