物語も中盤にさしかかり、いよいよ戦争が迫ってきました。
「哲がどうして呉にいるの?」
「周作とすずが喧嘩していたみたいだけど・・・」
など、気になるポイントをこの記事で先取りORおさらいしましょう!
第5話も見どころ満載のストーリーでしたよ!
インターネットでの動画視聴方法も載っているので、参考にしてくださいね。
『この世界の片隅に』第5話のあらすじ・ネタバレ
このドラマの第5話のストーリー展開を詳細にわたって解説します。
内容をすぐに知りたいという方は、チェックしてみてくださいね。
迫りくる戦争と大切な人との別れ。初恋の人・哲現る
昭和19年12月、井戸で水汲みをしているすず(松本穂香)の前に、彼女の幼なじみで水兵の水原哲(村上虹郎)が現れます。
軍艦・青葉に乗っている哲は、すずに最期の別れを言いに来たのでした。
北條家に案内された哲は、サン(伊藤蘭)や径子(尾野真千子)に貴重品の缶詰や米を渡して、一晩だけ泊めて欲しいと言い出しました。
この申し出にすずはびっくりしますが、サンや径子はこれから戦地に向かう哲の願いを受け入れて泊めることにします。
その夜、帰宅した周作(松坂桃李)と哲は以前飲み屋で顔を合わせたことを思い出します。
北條家の人々の前で、すずとの思い出話をする哲。
周作は自分の知らないすずを知っている哲に嫉妬して、次第に不機嫌になっていきます。
そんな周作の様子をすずはハラハラしながら見ていました。
戦地に向かう哲の思い
夕食後、厳しくなる戦況や軍艦での様子を周作に話した哲は、「死に遅れるというのは、焦れるもんです。
でも、次が最後になるかもしれません」とさっぱりとした口調で胸の内を明かします。
すでに死を覚悟している哲の言葉に周作は、「今夜は家長である父・円太郎(田口トモロヲ)が留守なので、母屋の離れにある納屋の2階で寝てくれ」と伝えます。
そして、すずには納屋にいる哲と昔話をしてくるように勧め、彼女が母屋を出てすぐに鍵をかけてしまいました。
周作に言われた通り納屋に行ったすずは、哲から南国の鳥が落とした白い羽をプレゼントされます。
それを羽ペンにしたすずは、江波にいた鷺(白い鳥)に似ているらしい南国の鳥の絵を描き、2人は幼い頃の思い出話に花を咲かせました。
そして、哲から抱き寄せられたすずは、「いつかこんな日が来るのを待っていた気がする。
でも、今はこんなふうに仕向けた周作に腹が立つ」と怒りながら言いました。
それを聞いた哲は戦場に向かう気持ちから、最後にすずに甘えようとしたと謝ります。
哲は、
「普通ではないことが起きている世の中で、普通に泣いたり笑ったりしているすずが嬉しい。」
「自分が死んだら英霊として拝まんでくれ。笑顔で想い出して欲しい。それができないなら忘れてくれ。」
と語り、涙を浮かべたすずは頷くだけで言葉が見つかりませんでした。
翌日の朝早く、哲は「お前べっぴんになったぞ」とすずに言い残して北條家を去っていきました。
兄・要一の戦死
昭和20年2月、出征したまま連絡が取れなかった兄・要一(大内田悠平)が戦死したという連絡を受け取ったすずは、周作と一緒に江波の実家に帰ります。
父・十郎(ドロンズ石本)、母・キセノ(仙道敦子)らは呆然とした状態で、祖母のイト(宮本信子)や妹のすみ(久保田紗友)がすずと周作を迎え入れてくれました。
そして、葬式を執り行おうとした時、突然空襲警報が鳴り響きます。
ところが、慌てた十郎が要一の骨壺を持ったまま転倒!骨壺の蓋が開いてしまい、中から小さな石ころが1つだけ転がり出てきました。
要一の上司が本人のものだと言っていた遺骨は、全く入っていなかったのです。
これを見たキセノが「要一は死んでいない。生きて帰ってくる」と頑なに言い出したため、イトは周作に戦地の事情について尋ねました。
すると周作は言いにくそうに「遺骨がないのは、その部隊が全滅したということです」。
現実を知って泣き崩れるキセノ……。
イトは「要一はこんな粗末な石じゃない。」と言って骨壺に入っていた石を投げ捨てるのでした。
絆を深めるすずと周作
その夜、すずと周作は呉に帰るため汽車に乗っていました。
哲が訪問してからすずとギクシャクしていた周作は「何か言いたいことがあるじゃろう。」と問いかけます。
すずが自分を納屋に行かせたことへの怒りをぶちまけると、周作は
「あん人と本当は一緒になりたかったんじゃろう。」
と答えたため、2人は汽車の中で夫婦喧嘩を始めました。
その場を通りかかった汽車の車掌からなだめられたすずと周作は、お互いに誤解していたことに気づきます。
すずを納屋に行かせたのは、周作の嫉妬であり、そして死を覚悟している哲への思いやりだったのです。
このことを気づかせてくれたのは、戦死した要一のおかげではないかと思うすずでした。
帰宅してから数日後、北條家全員が風邪を引いてしまい、すずはみんなのお世話で大忙し。
寝込んでいた径子から頼まれたザボンを闇市で買ったすずは、リン(二階堂ふみ)にリンドウの絵柄の茶碗を渡すため、彼女がいる遊郭を訪ねます。
その時、窓から顔を出した遊女に茶碗を預けたすずは、咳込んで苦しそうな彼女にザボンを1つ渡します。
その様子を2階の窓から見ていたリンは、自分と周作の過去をすずが知っていることに気づくのでした。
翌日、晴美(稲垣来泉)と畑にいたすずの上空に戦闘機が……。
『この世界の片隅に』第5話の見逃し動画を無料で見る方法
風邪を引いて寝込んだ北条家。
径子の頼みですずが「ザボン」なるものを買いに行きましたね。
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VOD一覧 | 配信状況 |
---|---|
Hulu | ◯ |
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FODプレミアム | × |
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『この世界の片隅に』第5話を観た感想
戦地の緊迫した状況下にいる水兵の哲は「すずが普通でいてくれて安心した。」と語りかけていましたね。
「死に遅れることは焦れることだ」と語る彼は、もはや普通とはかけ離れた生活を送っていることが窺えます。
いつもの日常が送れなくなっている最中に、泣いたり怒ったり笑ったりしているすずの姿が、哲にはとても嬉しかったのでしょう。
しかし、「英霊になっても拝まず、笑顔で思い出して欲しい。」という遺言のようなセリフにはとても胸が痛みます。
また、部隊が玉砕して遺骨も帰らないという事実は、戦争がいかに悲惨なものであるかを物語っているように思えます。
このような辛い思いを辛いとは言えなかった遺族の方も、さぞ苦しかったことでしょう。
そして、すずは病気の遊女に闇市で買ったザボンを渡していましたよね。
困っている人に手を差し伸べるすずの優しさに癒されるものを感じました。
私以外にも5話を見た人の感想を以下に紹介します。
この回はすずと昔馴染みがあった水原さんとの話です。
結婚したすずの元に現れるなんてデリカシーがないと思いきや、彼も厳しい環境の中で頑張っている中ですずに癒しを求めたのでしょう。
周作が嫉妬する気持ちは痛いほどわかります。
すずと水原を二人きりにしたのは優しさもあってですがこれは女性側からすると微妙ですね。
当然すずもそう思っていました。
三角関係とまではいかないまでも、これをきっかけにますます夫婦間の絆というか意思疎通が深まったので重要な回だったと思います。
ヒロインをめぐる二人の男が・・という、ちょっとニヤニヤしながら見てしまいました。ヒロインの初恋の相手がいきなり訪ねてきたのです。
旦那さんからしたら確かにおもしろくない状況です。妻についての知らない情報を、急にやってきた見知らぬ男が持っているわけですから。そしてその板挟みになるヒロインの気持ち・・、ちょっとうらやましいような気もしますが(笑)そして確かにただの再会で終わらなかった・・的なこともあります。
この状況を見て楽しんでいる姑や小姑もちょっと人が悪いというか、でも自分がそういう立場だったら楽しんでしまうかもとも思います。
とても考えさせられる回でした。
当時の若い男性は今の時代では考えられないほど大変だったと思います。もちろん女性もですが。
水原さんが北条家に泊まることになった時、周作が納屋の2階へすずを行かせ玄関の鍵を閉めた時は驚きました。当時も似たような状況の人達がいたのでしょうか?水兵さんだから仕方ないとかあるのでしょうか?
未だに疑問です。
でも最期に幼馴染に会えて昔話が出来て良かったと思いました。
すずの兄が亡くなってしまって、骨ではなく小石が家に送られてきました。母親は大事な大事な息子を戦争で一瞬にして失くしてしまい、本当にやりきれないおもいだと思います。
今の時代では考えられません。
だからこそこういうドラマや映画を見て、広島や長崎へ行って知ることが大切だと思います。私も子供に少しでも多くの情報を伝えていきたいです。
戦争を忘れてはいけない。
第五話では、すずの子供時代の幼馴染で海軍の水兵になった水原がすずを訪ねてきました。
水原はすずの初恋の相手でもあります。北条家に泊まることになり、水原は納屋の二階に泊まるようにと周作が決め、すずまで納屋に無理やり泊まらせてしまいました。この周作の行動は見ていて驚き、どんな意図なのかと考えさせられました。
水原とすずに対して、嫉妬のような感情があったのはよくわかりました。また戦争に行っておそらく帰ってこれなくなる水原への思いやりもあったのか。
両方の気持ちが複雑に絡み合ったうででの行動であったように思います。翌朝、水原は朝早く北条家をでていくのですが、その様子が切なかったです。
水原がのこした「すずは狂ったこの世の中でずっと普通でいてほしい」という内容の言葉が心にしみました。
普通の日常というものに感謝して暮らさなくてはと思わされました。
この世界の片隅に第5話のネットでの反応や評価・評判
戦地に赴く哲の覚悟が詰まったセリフやこれから先日本に起こる悲劇を踏まえて、『この世界の片隅に』第5話は、改めて戦争はするべきではないという認識を広めてくれたようです。
「戦争がなくなればいいのに・・・」
桃李くん☆おはようございます♫
『この世界の片隅に』第5話
心が温かくなった瞬間胸が苦しくなる…
温かい涙を流したすぐ後に悲しみが襲って来る
そんな気持ちが交錯しました。
戦争という言葉をこの世界から無くしたい
世界中の一人一人のこの思いの温度が同じになればいいのにと心から思いました。— @のん☆ (@onByWmdtVmLiElL) August 13, 2018
https://twitter.com/miss_ss15/status/1029035157817253888
今日録画した「この世界の片隅に」観たのですが、にじろーさんのシーン観てたら何か泣けてきました…戦争は本当に嫌だね。嫌だ嫌だ!>RT
— まつ子 C#14 M#66 (@matsuko318) August 13, 2018
第5話の主要キャラクター・哲や彼を演じる村上虹郎さんに対するツイートが多く見られました。
「水原さんが素敵!」
https://twitter.com/kanamama0114/status/1029131799228641280
https://twitter.com/rapuu8910/status/1029057596978679814
「この世界の片隅に」録画してた分観たけど、水原さんが・・・水原さんが切なすぎて・・・(´;ω;`)ブワッ
てか、知ってはいたけどこのドラマで初めてちゃんと演技観て思ったのは、水原さん演じてる村上虹郎の声がかなり好き!
綾野剛との映画観たいと思ったまま観れてないけん、今度観てみよー☺— ルコ (@Gasuton20) August 13, 2018
まとめ
初恋の相手である哲の願い通り、すずはこれから激化していく戦争を「普通」の感覚を保ったまま生き抜くことができるのでしょうか。
第6話では遊女・リンが多く登場する回になりそうです。
自分がいるべき輪から離れてお花見をしながら、2人はどのような話をするのでしょうか。
そしてラストシーンで現れた戦闘機。
晴美を背にして庇いながらも立ちつくしてしまうすずは……。
次回も必見です!
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